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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

もっと知りたい親知らず

2019.01.21

皆さんこんにちは、学芸大学駅最寄りの碑文谷さくら通り歯科クリニック院長の太田です。
今月の「歯の話」は『もっと知りたい親知らず』です。

その名の由来は「親が子供の歯への関心が薄くなったころに、知らないうちに生えてくるから」と言われたり、「(昔は短命だったので、)親が亡くなってから生えてくる親を知らない歯」という説もある「親知らず」。今回は、その意外と厄介な親知らずについてです。
ご存じのとおり奥歯の一番奥にはえる第3大臼歯(智歯)のことを親知らずといいます。
上下4本はえるこの歯は、永久歯28本のうちには入りません。
顎がコンパクトになりつつある現代人においては、はえる場所が少なく、正しくまっすぐにはえないことが多い歯です。傾いて前方にはえたり、歯の一部だけが顔をのぞかせていたり、横向きにはえているかと思えば、存在はするもののあごの骨のなかに潜って表面には出てこないこともあります。
結果として、親知らずが歯肉を噛んでしまったり、複雑なはえ方のあまりブラッシングがうまくできなくて、むし歯や周囲炎になりやすくなったりします。またはえ方によっては、他の歯を押して歯並びやかみ合わせに影響を及ぼすことがあります。

親知らずに起きるトラブルとして智歯周囲炎があります。親知らずがうまくはえなかった場合、歯の一部が口のなかに出てきて、残りの部分は歯肉に覆われている状態になります。そのとき歯と歯肉の間に深い袋状のすき間ができてしまうことがあり、このなかで細菌が繁殖してまわりが炎症を起こすという病気です。下の歯の親知らずは、まっすぐ生えにくいことから、智歯周囲炎を起こすことが多くあります。
親知らずは抜かないといけないかというと必ずしもそうではありません。まっすぐにはえ、噛み合う歯がある場合は、そのままで構いません。きれいに磨けているのであれば、噛み合う歯がなくても残しておいてもよいです。のちのちブリッジや入れ歯、移植に使えるかもしれません。
しかし、そのようなケースに当てはまらないときは、かみ合わせや周囲の歯への影響を考慮して抜いてしまった方が良いでしょう。痛みがなくても早めに処置することをおすすめします。痛くなってからだと麻酔も効きにくいし、抜いた後の痛みや腫れも長引くことが多いからです。
また、女性の場合は、妊娠時のつわりで十分栄養が取れないときや授乳期で夜眠れないときなどに、智歯周囲炎の痛みが出ることもあります。治療に際して、お子様への影響を考えると薬の投与もままになりません。

かかりつけの歯科医師と相談して、妊娠前に親知らずも含めてお口まわりの不安を取り除いておきましょう。

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