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妊娠時のお⼝のケア
2019.12.24
妊娠すると体にさまざまな変化が表われますが、つわりや女性ホルモンの増加などは、お口の中の衛生状態にも影響してきます。妊娠中のお口のケアの注意点を見てみます。
妊娠中と言っても、お口のケアはブラッシングが基本で、変わることはありません。しかし、つわりなどで口にものを入れるのは辛いときもあるでしょうから、工夫が必要です。
具体的な方法を挙げてみます。
- 無理をせず、体調の良いときを見てブラッシングをする
- 小刻みに歯ブラシを動かすようにする
- ヘッドは小さめで毛も柔らかめな歯ブラシを使う
- 顔をやや下に向けて、前に掻き出すようにブラッシングする
- においの強いものや刺激のある歯磨き剤は使わない
これらの工夫をしてもブラッシングが辛いというときは、洗口剤やデンタルリンスを使ってうがいだけでもおこなってください。単に食事のあとに水を飲むことだけでも、口腔内の雑菌やむし歯菌の繁殖を抑える効果はありますし、唾液も出やすくなります。キシリトールやリカルデントの入ったガムやタブレットも口にできるときは利用しましょう。
また、もうひとつ気がかりなのは、妊娠中、歯の治療を行わなければならないときです。妊娠前に治療を済ませておくことが望ましいですが、安定期(4か月後半~8か月)であれば、治療を受けても問題はありません。出産後まで伸ばしてしまうと、育児に追われて、ご自身の治療は後回しになってしまうこともあるかもしれません。安定期のうちに治療されておくことをおすすめします。
治療のときのレントゲンや麻酔、お薬なども胎児に影響が出ないか不安かもしれません。歯科で行うレントゲンや麻酔は局部的なものですし、レントゲンでは鉛のエプロンも着用しますので、影響はありません。お薬やその他の治療についても、妊娠中であることを言っておけば、歯科医師の方で赤ちゃんに影響のない治療や薬を選択して治療を行います。
妊娠中はストレスに弱くなりますし、心配ごとや不安も多いことでしょう。お口のなかについては少しの工夫で問題を防ぐことができます。あまり神経質に考えないでリラックスした気分で妊娠期を過ごしましょう。