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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

お家で食育

2020.02.27

お子さんたちが食事をする場所は、給食やお弁当のときを除けば、多くの場合ご家庭だと思います。
いっぽう、食育という言葉が、多くの機会に聞かれるようになってきました。今回はお家での食育について考えてみます。

まず食育について説明します。食育基本法というものがあり、そのなかで『心身の健康を確保し、生涯にわたって生き生きと暮らすことができるよう、「食」について考え、「食」に対する知識や判断力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を「育」てること』とあります。かんたんに言うと、『食べ物のことを知って、おいしく楽しい食事をして健康になろう!!』というところでしょうか。

では、お家で食育、とはどのようなことなのか、年代別に見てみましょう。

乳幼児期

なんといっても「ご飯って楽しい!!」と思ってもらえるような環境を整えてあげましょう。よく遊びよく食べるという食事のリズムを大切にし、家族や仲間と一緒に食べる楽しさを提供してあげましょう。また、いろいろな食べ物を「味わう」だけでなく、「見る」「触れる」「香りを嗅ぐ」といた五感を使った食体験もよいでしょう。「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつや箸の使い方などを学ぶのもこの時期です。

学齢期(小中学生)

ご家庭だけでなく学校や地域と連携が必要になってきますが、食生活の大切さを学び、正しい食習慣を身に着けさせる時期です。家庭での買い物や料理の手伝い、学校や地域でのさまざまな体験活動などを通して、食品の知識、栄養の知識、食品の生産、加工・流通など、どのような過程を経て食卓に届くのか、食べ物と環境との関わりなど、食への関心を高め、知識を深めます。料理に合わせた食べ方や、食べる姿勢など食事マナーも学びましょう。
この時期から思春期にかけて、ご家庭内のそれぞれのメンバーが仕事に勉強に忙しくなり、食事の時間が合わなかったり、インスタント食品やファストフードで食事を済ますことも増え気味になります。皆がそろう食事の機会を増やすよう意識して、手作り中心でバランスの取れた食事を提供するようにします。

思春期・青年期

育ち盛りで食事が重要なことはもちろんですが、この時期は同時に食の自立期でもあり、食生活を自分で管理し始めます。過度な偏食やダイエットなどは成長を阻害しますし、肥満も生活習慣病につながる恐れがあります。本人に正しい知識を身に着けさせるとともに家族全体として取り組むことが大切です。

食育というと大げさに考えがちですが、毎日の食事のなかで食の話題を取り上げ、好きな食べ物のこと、食の安全、地域の食文化、生活習慣病の予防などいろいろなことを折につけ考えるのも食育であり、豊かな生活につながることだと思います。

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