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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

むし歯になりにくい食べ方飲み方

2022.01.19

歯磨きの回数も少なくて、磨く時間も短いのにむし歯の全くない人がいます。かたや、毎日欠かさず一生懸命に歯を磨いているのに、むし歯になってしまうことがあります。
「体質のせい」「歯が弱くて柔らかいから」…いろんなことを言う人がいらっしゃいますが、「食べ方」「飲み方」もむし歯のなりやすさに大いに影響します。

「ミユータンス菌」などに代表されるいわゆる「むし歯菌」が糖類などの食料を得てそれを餌にして酸を出し、その酸によって歯の表面のエナメル質が溶け出す…この脱灰と呼ばれるメカニズムによって、むし歯は作られます。

通常なら唾液などのはたらきでお口のなかが酸性から中性・アル力リ性に戻ることによって、脱灰によって溶け出した部分は再石灰化という作用によって修復されます。
酸性(脱灰)とアルカリ性(再石灰化)のプロセスが交互にバランスよく回っていれば、むし歯にはなりません。
けれども、何らかの理由でお口のなかの酸性状態が長くなってしまうと、再石灰化による修復が間に合わな<なり、むし歯になってしまうのです。

毎日の食事やおやつといった間食によって、食べものや飲みものを摂ると、歯垢のなかのむし歯菌が、食べものや飲みものの糖分から酸を作り出します。ですから、食事や間食の回数や費やす時間が多くて長いほど、むし歯になる危険にさらされることになるのです。

スマホをしながら、テレビを見ながら、甘いお菓子や、ジユース、清涼飲料を飲み食いする「ながら食べ」が、歯にとってはとても恐ろしいことと想像がつくことでしよう。

しかも、ただ長時間ダラダラと食べているだけでなく、そういった時間は噛むことに集中していないので、食べ物が口のなかに入っている時間も長くなります。至極の時間であるかもしれませんが、「ながら」はできるだけしないように習慣付けましよう。

食べる量を少なくしてたびたび間食することもよくありません。少量でも回数が多いとお口のなかがアルカリ性になかなか戻らないからです。ちよっとずつ甘い飲み物を何度にも分けて飲む習慣や、眠気覚ましの甘いコーヒーなども同様です。

間食については、時間や回数を決める、甘い飲み物の代わりに水やお茶にする、どうしても甘い飲み物が欲しいときは、甘い飲み物のあとに甘くない飲み物も摂る、といった工夫で少しでも安全な時間を増やしましよう。

さらに加えて、「よく噛むこと」にも気を使いましょう。唾液の分泌が活発になり、アルカリ性に近づけてくれます。自浄作用で食べかすを洗い流してくれ、むし歯予防につながります。

食べ方や飲み方を変えるだけでむし歯を防ぐことができるわけではありません。しかし、食べ方や飲み方を変えることで予防の大切さを考えるようになっていただければ、相乗効果でより大きな効果も期待できるかもしれません。

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