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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

フッ化物応用 3つの方法

2022.03.23

歯に関わる病気に限らず、生活習慣に原因があるとされる「生活習慣病」が多くの人を悩ませるようになっています。

その対策として健康づくりや疾病予防が重視されてきています。歯の病気、特にむし歯において、予防効果を発揮する方法のひとつがフッ化物応用です。

「フッ素」は聞くけれど、「フッ化物」とは耳慣れないかもしれません。同じように使われているようですが、厳密には「フッ素」は元素名で、「フッ化物」は、水や食品中に溶けている無機のフッ素を指します。

「フッ素化合物」という言葉もありますが、これは、無機も有機も含めてすべてのフッ素の化合物を表しており、同じ意味ではありません。

フッ化物をむし歯予防策としてうまく使う方法が、フッ化物応用ですが、現在の日本では、フッ化物歯面塗布、フッ化物洗口、フッ化物配合歯磨剤.の3つが主な方法です。

「現在の日本」としたのは、水道水フロリデーションという、副作用が出ない範囲でむし歯を抑制する適正量まで、上水道のフッ化物濃度を調整する方法、を採用している国や、錠剤や食品に添加する方法もあるからです。

フッ化物歯面塗布

ほかの方法に比べて濃度の高いフッ化物溶液やゲルを歯面に塗布します。フッ化物濃度が 9,000ppm と高いことから安全面を考慮して、歯科医師と歯科衛生士だけが実施することができます。したがって塗布に際しては、かかりつけの歯科医院か、自治体の保健センターなどで行うことになります。

うがいをする必要がないので、歯が生え始めたばかりの乳児でもできますし、うがいのできない要介護の方などにも有用です。成人に対しても歯茎が下がってきたときの歯根部分などへの塗布が有効です。

塗布の頻度はお口の状態によって変わってきますが、3か月から6か月に一回程度になります。継続して塗布することで 20~40% のむし歯予防効果があると言われています。

塗布の方法としては、綿球や綿棒、歯ブラシににフッ化物を浸して、歯1本ずつにフッ素を塗る歯面塗布法、トレー法と言われるトレー(マウスピース)に薬剤をのせ、口にくわえて歯面に接触させて塗布する方法、トレー法と同じ方法でさらに微弱の電流を流すことでフッ化物がより付着しやすくするイオン導入法などがあります。

ほかのフッ化物応用の方法やフッ化物の安全性については、次回コラムで触れたいと思います。

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