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ペットボトル症候群 甘い飲み物にご用心!
2022.07.26
⻭や⼝に関する話題からは少し離れているかもしれませんが、飲み物は⼝から⼊るということで、今回は飲み物の話「ペットボトル症候群」についてです。
ペットボトル症候群とは、ペットボトルで気軽に飲めるスポーツドリンクや清涼飲料⽔を毎⽇⼤量に飲むことによって、⾼⾎糖になり、知らぬ間に糖尿病が進み、ひどい時は糖尿病性ケトアシドーシス(糖尿病の悪化した状態)となってしまうことをいいます。
清涼飲料⽔ケトーシス、ソフトドリンクケトーシスとも呼ばれます。全⾝の倦怠感のほか、腸痛や嘔吐、場合によっては意識障害から昏睡に⾄ることもあります。
清涼飲料⽔の多くは約10%前後の糖分を含んでいて、しかも体内への吸収が早い果糖などの単糖類がほとんどです。 からだによいというイメージが強いスポーツドリンクや野菜ジュースなども2/3から同程度の糖分があります。
カロリーでいうとコップ⼀杯200mlの清涼飲料⽔で80kcal程度になり、お茶碗半杯分くらいに相当します。しかもそれほどの満腹感は得られないし、飲みやすく作られているので過剰に摂取しがちです。
さらに⾎糖値が上昇してくると、のどが渇くのですが、これが⾼⾎糖のせいと気づかずに、更に清涼飲料⽔を飲み続けるという悪循環に陥るケースも多いようです。
ペットボトル症候群になる⽅は、若い肥満気味の男性が多く、1⽇に2リットル、3リットルという量の清涼飲料⽔を飲むようになってしまっています。
ある程度症状が進むと、⼊院してインスリン治療が必要になります。この場合、回復までは通常1ヶ⽉程度はかかります。
このような極端な症状に⾄らなくても、⼦供や10代から20代の若い世代が、糖質の多く含まれる清涼飲料⽔を⼤量に摂取すれば、肥満などの⽣活習慣病につながることは想像に難くないでしょう。
こういった⾯からも清涼飲料⽔の摂リ過ぎに留意することは重要なことです。
幸いコンビニなどで購⼊できる飲み物の種類は豊富になり、カロリーの少ないミネラルウォーターや⽇本茶も飲むことができます。
⽢みのある清涼飲料⽔を飲むときは、糖分濃度など成分をよく確認して、糖分の摂りすぎにならないようにしましょう。