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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

若い人でも歯周病

2024.05.13

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。

歯周病というと、その進⾏には時間がかかるので、歳を取ってから症状が出る病気と思われています。

ところが、最近の傾向としては、10代や20代といった若い世代にも歯周病にかかる人が増えています。

若い人の歯周病は、歯茎のみが腫れている場合が多く、思春期性歯肉炎などと呼ばれます。

歯周病初期の段階ですので、適切なケアで回復します。

この時期はホルモンの分泌が増え、特に⼥性ホルモンは歯肉炎を起こしやすくなったり、炎症が強く出たりしやすくなるなどと⾔われており、今まで以上にケアが重要になります。

しかし、歯みがきはこの年代になれば本人任せになっていて、ややおろそかになりがちであるし、⾷べる量も増え、ファストフードや菓子といった歯垢となりやすい⾷べ物を摂る回数も多くなってきて、歯肉炎になりやすくなってしまっています。

ファストフードや菓子などの軟らかい⾷べ物を摂ることが多いと、顎の筋肉や⾻格の⼗分成⻑せず、歯並びが悪くなることもあるので、いっそう歯垢の溜まりやすい⼝腔環境になる可能性もあります。

他にも柔らかい⾷べ物では歯の清掃効果も期待できませんし、咀嚼回数が減ってしまうことは歯やあごの周りの⾎⾏を悪くし、さらに歯周病を悪化させます。

免疫⼒や抗酸化作⽤という⾯から⾒ても、ビタミンやミネラルが少ないこれらの⾷品はからだにはあまりプラスにはたらきません。

多くの場合は軽度の歯肉炎である若い人の歯周病ですが、まれに「侵襲性歯周炎」を発症することがあります。若い人に多く「若年性歯周炎」とも呼ばれます。

通常の歯周病と比べ、5〜10年という急速な速度で進⾏するタイプで、処置が遅れるとどんどん症状が進んで最終的には歯を失ってしまうことになります。

侵襲性歯周炎は、⼝の中に特異的な細菌が多く存在していることが主な原因だといわれています。

その特異的な細菌は、⽩⾎球などに対して毒性を持ち、歯周ポケット内に存在して急速に増加します。

その増加によって炎症がますます強くなり、歯周組織が侵されます。遺伝的要因や⽣活環境が似ているということから、家族の⽅に侵襲性歯周炎の人がいらっしゃる場合、発症の確率が⾼いので、いっそうの注意が必要です。

軽い歯肉炎であっても、歯肉が腫れるようなことがあれば、歯科医院の指導を受けることをおすすめします。

この時期に正しい⼝腔ケアを⾝につけるよい機会かもしれません。

碑文谷さくら通り歯科 院長

太田 彰人

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