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噛む力と呑み込む力を保つ
2024.08.22
こんにちは、学芸大学の歯医者、碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。
加齢とともに衰えていくとも言われる噛む力と呑み込む力・これらを保つにはどのようにすればよい
か、考えてみます。
噛む作業と呑み込む作業は動きが複雑であることからも想像がつくように、そこにはいろいろな要素が関係しています。
大きく分けるとすると「食べるものと食べ方」「筋力」「口腔ケア」「唾液」などとなります。
「食べるものと食べ方」
まずよく噛むこと…たくさん噛むことに加えて、食べ物を呑み込みやすい大きさにまでかみ砕くこと、両方を意識します。
よく噛むためには、噛みごたえのある食材を選び、切り方もやや大きめにし、加熱し過ぎないように注意します。
「筋力」
唇・頬・舌の筋力維持が重要です。唇・舌を扱える”パタカラ体操”、口を大きく開けて呑み込む力をアップする”開口訓練”などがあります。
「口腔ケア」
誤察性肺炎の原因のひとつは、口腔内の細菌が誤って肺に入ってしまうことです。口腔内の細菌を出来るだけ減少させ、常に清潔な口腔内環境を整えることが非常に重要です。
「唾液」
固くパサパサした物でも唾液と混ざるとまとまりやすく、飲み込みやすくなります。
唾液は他にもお口の中で大活躍していて、酵素によって消化を助け、お口のなかを洗浄して細菌の増殖を防ぎ、虫歯や歯周病、口臭を防いでいます。
唾液腺を直接マッサージして分泌を促しましょう。
碑文谷さくら通り歯科
院長 太田彰人
日本歯周病学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士