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磨きすぎではいませんか??
2025.09.05
こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。
歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回はオーバーブラッシングについて書いていきます。
お口と健康を守るためには、毎日の歯磨き=ブラッシングが大切であることは言うまでもありません。
しかしブラッシングへの熱心さのあまり、長く磨きすぎたり、強くこすりすぎたりすると、却って健康を損なうことにもなりかねない、というー面があります。
今回はそんな磨きすぎ=オーバーブラッシングについて、見ていきます。
オーバーブラッシングでまず問題になることは、歯に付着した汚れや歯垢(プラーク)が落とせない、ということです。
力を入れて歯磨きをすると歯ブラシの毛先が歯に押し付けられて開いてしまい、歯と歯との間や、歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝といった歯垢が付きやすい場所に毛先が入り込めず、磨き残しが多くなってしまい、むし歯や歯周病が進行する原因となります。

また、歯をゴシゴシと強い力で磨いてしまうと、歯茎に傷がつき痩せてしまい、下がってしまうことで、歯の根っこが露出するようになってしまいます(歯肉退縮)。
これは単に老けて見えるというだけでは済みません。
歯茎に覆われているこの部分は、歯の質がやわらかく、汚れがつきやすいので、虫歯や知覚過敏になる
可能性が高まります。
さらに力を入れて歯を磨くことで、歯茎が刺激をうけて硬く盛り上がってしまう歯肉の肥厚(フェスト
ゥーン)という症状が出ることもあります。
オーバーブラッシングを予防するには、正しい歯磨きを身に付けることが大切です。
まず歯ブラシの待ち方ですが、ベンを持つように持ちやさしく握りましょう。
磨き方は毛先が開かない程度に歯に軽く(150〜200g程度の力で)当てて小刻みに動かし、歯を一本ずつ磨くイメージで行います。
歯ブラシは使っていて毛先が開いてきたら1ヶ月程度をメドに交換してください。
碑文谷さくら通り歯科
院長 太田 彰人
日本歯周病学会 認定医
日本顎咬合学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士

