こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。
マスク生活の終わりとともに、「歯の色を明るくしたい」という相談が増えています。ホワイトニングは歯の表面を削らずに白さを高められる一方、方法選びや術後ケアを誤ると「しみた」「すぐ戻った」という残念な結果になりがちです。歯科医師として26年、数多くの症例を通じて分かった“失敗しにくい進め方”を、学芸大学・碑文谷エリアの皆さまに向けて、やさしく・具体的に解説します。初診の流れは初めての方へをご参照ください。
目次
ホワイトニングで“本当に”白くなるの?仕組みを理解する
歯の色は、表面の着色(ステイン)と、内部象牙質の色調の影響を受けます。サロンや市販ペーストが主に落とすのは表面の汚れ。一方、歯科のホワイトニングは過酸化物(過酸化水素/過酸化尿素)が分解して生じるラジカルが、エナメル質内部の有機色素を化学的に分解するため、歯そのものの明度を引き上げます。つまり「磨いても落ちない黄ばみ」にもアプローチできます。
ただし全員が同じ白さになるわけではありません。生まれ持ったエナメル質の厚み、象牙質の色、年齢、着色の種類(加齢・喫煙・食習慣・抗菌薬など)により、到達できるトーンは異なります。最初に色見本(シェードガイド)で現在地と目標を共有し、現実的な到達ラインを把握しましょう。
オフィス/ホーム/デュアル:3つの方式の違いと選び方
オフィスホワイトニング:院内で高濃度薬剤を使用し、短時間で明るくします。イベント前に即効性を求める方に適しますが、後戻りが比較的早い傾向。最初の“白さの山”を作る役割として優秀です。
ホームホワイトニング:専用マウスピースと低濃度ジェルを用い、毎日または隔日で2週間前後。ゆっくり内部から漂白し、色が安定しやすいのが特長。忙しい方でも就寝時に併用でき、トータルの満足度が高い方式です。
デュアルホワイトニング:オフィスで立ち上げ、ホームで定着させる“いいとこ取り”。短期イベントと長期維持の両方を狙えます。スケジュールに余裕があるなら、迷ったらデュアルが最も再現性が高いと感じています。
効果を最大化する“前準備”―むし歯・歯石・着色のコントロール
ホワイトニングは健康な歯ぐきと清潔な歯面でこそ最大効果が出ます。具体的には、歯石・バイオフィルム・着色の除去、むし歯・知覚過敏・破折のチェック、詰め物の段差の確認など。事前にメインテナンスや予防歯科でクリーニングと検査を行うことで、しみるリスクを抑えつつ、薬剤がムラなく作用します。
もしむし歯や不適合補綴が残ったまま薬剤を当てると、刺激で痛みが出たり、色ムラの原因になります。必要に応じて虫歯治療や、封鎖性を高めるやり直しの少ない治療を先に整え、土台をきれいにしてから始めるのが王道です。歯ぐきの出血・腫れがある場合は、歯周病治療を並行し、炎症ゼロに近づけます。
しみ予防とアフターケア:24〜48時間の過ごし方
ホワイトニング直後はエナメル質表面が一時的に“色を吸収しやすい”デリケートな状態です。
・色の濃い飲食(赤ワイン・カレー・コーヒー・紅茶・コーラ・ベリー類)を24〜48時間控える
・喫煙は可能なら禁煙/最低限、施術当日は避ける
・高温の飲食はしみを助長しやすいので控えめに
・知覚過敏がある方は、カリウム塩・フッ化物配合の知覚過敏用ペーストを事前に使用
また、「白さの底上げ」には定期的なクリーニングが不可欠です。仕上がりを長く保ちたい方は、3か月を基準にメインテナンスで着色をリセットし、必要に応じてホームジェルで微調整を行いましょう。
どれくらい続く?後戻りの要因と維持のコツ
個人差はありますが、ホームまたはデュアルで得た白さは、生活習慣により数か月〜1年以上維持できます。後戻りを早める要因は、色の濃い飲食の頻度、喫煙、ブラッシング不足、歯石沈着、口呼吸など。
維持のコツは、(1)毎日の着色をためない(正しいホームケア)、(2)定期的にリセットする(クリーニング)、(3)必要時に“軽く足す”(ホームジェルの追加)です。
生活リズムに合わせたケアプランは、院内の予防歯科でご提案します。
注意が必要なケース(詰め物・被せ物・歯周病・妊娠中など)
ホワイトニング剤は天然歯には効きますが、レジン・セラミック・メタルなどの人工修復は色が変わりません。そのため、先に天然歯を白くしてから、見た目が合わなくなった詰め物・被せ物を色調合わせで後から交換する流れがスマートです(関連:やり直しの少ない治療)。
また、重度の歯周病で歯ぐきが腫れて出血している状態では、先に歯周病治療を行い、炎症を落としてから実施します。妊娠・授乳中、無カタラーゼ症、強い知覚過敏、亀裂歯などは適応に注意が必要です。判断に迷う場合はまず診査を行い、安全を最優先にご案内します。
費用の目安・通院回数・スケジュール設計
イベント(就職・結婚式・成人式・発表会など)までの期間から逆算し、オフィス1〜2回+ホーム2週間といった組み合わせで計画します。
費用の参考は価格表をご覧ください。歯の状態やご希望の白さ、詰め物・被せ物の交換予定によって総額が変動します。写真でのシェード管理を行い、どの段階で満足に達したかを“見える化”。無理に回数を重ねず、ベストな着地点で止められるよう設計します。
術後の白さを症例で確認したい方は、症例紹介をご参照ください。噛み合わせや歯列不正が色ムラや詰め物の破損につながっている場合は、矯正治療の併用も検討します。
よくある質問Q&A(安全性・歯のダメージ・ホワイトスポット ほか)
Q. 歯が弱くなりませんか?
A. 適切な濃度・時間・手順を守れば、構造的なダメージは生じません。処置直後に一時的な知覚過敏が起こることはありますが、数日で落ち着くのが一般的です。
Q. 白い斑点(ホワイトスポット)が目立つのが心配です。
A. 脱灰部が一時的に目立つことはありますが、多くは再石灰化で馴染みます。残る場合はアイコン処置やレジン修復で質感を整える選択肢もあります(ケースによりやり直しの少ない治療で対応)。
Q. クリーニングと何が違いますか?
A. クリーニングは表面の汚れを取る施術、ホワイトニングは歯内部の色素を分解する施術です。最高の結果には両方が必要です(メインテナンスをご参照)。
Q. どのくらいの白さまで可能?
A. 個人差があります。初診時にシェードで到達見込みを説明し、ゴールと手段(オフィス/ホーム/デュアル)を共有します(導線は初めての方へ)。
まとめ:白さを“作る”だけでなく“育てて保つ”へ
ホワイトニングの成果は、方法の選定(即効性vs持続性)、前準備(むし歯・歯石・炎症の除去)、術後48時間の過ごし方、定期的なリセットと微調整の質で決まります。学芸大学・碑文谷エリアで「自然で上品な白さ」を目指す方は、まずは診査で現在地を一緒に把握し、あなたに合うプランを作りましょう。料金の目安は価格表でご確認いただけます。むし歯・歯周病の治療は虫歯治療・歯周病治療、長期安定の設計はメインテナンス・予防歯科をご参照ください。症例の一部は症例紹介に掲載しています。
碑文谷さくら通り歯科/学芸大学駅 徒歩圏
院長 太田 彰人
日本歯周病学会 認定医/日本顎咬合学会 認定医/かみ合わせ認定医/厚生労働省認定研修指導医/歯学博士

