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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

お口のなかの金属アレルギー

2019.03.22

皆さんこんにちは、学芸大学駅最寄りの碑文谷さくら通り歯科クリニック院長の太田です。
今月の「歯の話」は『お口のなかの金属アレルギー』です。

身につける金属に反応して、湿疹やかぶれ、かゆみなどが起こるのが金属アレルギーです。女性の場合であれば、指輪やピアス、男性であればベルトの金具や時計などに反応するのが一般的です。歯科でも金属を使うことから、歯科医療においても金属アレルギーは注意しなければいけないことがらです。
歯科医療での金属といえば、詰め物やかぶせ物に使われます。これらが金属アレルギーの原因となることがあります。

金属がイオン化してからだのなかに入ると人体は本来持っている免疫力で抗体を作ります。抗体が作られたあと、その金属がからだに入ると拒絶反応を起こします。そのときに金属を異物として外に出そうとするなどして、からだにも炎症やかぶれなどの症状が出ることがあります。これが金属アレルギーが起こるメカニズムです。
歯科医療においては、詰め物やかぶせ物に使われた金属が口のなかに溶け出しイオン化したものが金属アレルギーを引き起こします。
花粉症の場合に、去年まで何ともなかった人が、今年になって突如発症したりすることがります。金属アレルギーにおいても、今までは何ともなったのに突然症状が出たりすることもあります。また、症状が出る場所も口のなかばかりではないこともあります。これらの場合のように、口のなかの金属が原因だと分かりにくいケースもあります。

歯科での金属アレルギーのリスクを低くするために、以下のような方法が取られています。

  1. 溶け出しにくい金属を使う。溶け出しやすい金属としては、ニッケル、コバルト、パラジウムなどがあります。逆に溶け出しにくいのは、金、銀、プラチナ、チタンなどです。
  2. できるだけ同じ種類の金属を使う。数種類の違う金属があるとアレルギーを起こしやすいという調査結果があります。
  3. 金属を使⽤しない。金属の代わりにセラミックなどの素材を使います。
    金属アレルギーが発症してしまった場合は、原因となった金属を特定して取り除き、その後はその金属を使わないことでアレルギーを鎮め、再発しないように努めます。

アレルギー全般において、その発症を事前に予見することは非常に難しいとされています。せめて日ごろから、ご自分の体質はどのような特徴があるか把握するように心がけましょう。

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