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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

大人もむし歯ににご用心

2021.03.05

大人が罹る歯の病気の代表格と言えば歯周病でしょう。しかしむし歯についても興味深いデータがあります。むし歯になる人を年代別に見たときに子供世代のむし歯は年々減っているのに対し、大人の場合は減っていないという数字が出ているそうです。歯を抜かずに残せることも多くなってきた歯科医療技術の向上もあって、大人のむし歯はむしろ増えているのです。
子供のむし歯の場合、むし歯になりやすいのは奥歯です。これは歯磨きがしにくく磨き残したところか
らむし歯が侵攻します。それに対し大人の場合は、「2次う蝕」と呼ばれるものと、「根面う蝕」と呼ば
れるものの二つが原因であることが多いとされています。


まず、2次う蝕(2次カリエス)ですが、これは治療済みの歯が再びむし歯になるという症状です。治療した詰め物や被せ物と歯の境目から、むし歯が入り込んでいくのです。境目は汚れがたまりやすいですし、治療後年数を経ると接着剤の劣化が起きたり、歯と被せ物との収縮率の違いからすき間ができたりして、そこからむし?になることがあります。
以前の治療の際に神経まで抜いている場合は痛みを感じませんし、被せ物の下でむし歯が進行しても、表?の詰め物や被せ物には変化が?られないので、気づいたときにはずい分深いところまで進行してしまっていることが多いのが特徴です。

次に根面う蝕です。これは歯と歯ぐきの間に歯肉炎や歯周炎などが原因で、すき間ができてしまい、むき出しになった歯の根元がむし歯になってしまうものです。
歯肉炎や歯周炎になっていない歯でも、年齢とともに歯ぐきは下がってしまい、むし歯になりやすくな
ります。
また誤ったブラッシングで歯ぐきを傷めて、根面が露出してしまうこともあります。歯の頭の部分=歯
冠が硬いエナメル質で覆われているのに対し、歯の根面は軟らかいのでむし歯になりやすく、今までと同
じやり方でブラッシングをしているはずなのに、むし歯になってしまったというようなことが起こったり
します。歯周病で腫れてしまった歯ぐきの下に隠れたままむし歯が進行していて、歯周病の治療で歯ぐき
の腫れが引いたらむし歯に気づいた、などという場合もあります。

2次う蝕や根面う蝕を防ぐにはどうしたらよいでしょう。大人のむし歯と言っても、一般的なむし歯や歯周病の予防と同じで、ご家庭でのブラッシングと歯科医院での定期検診が有効です。
天然歯に比べて詰め物・かぶせ物は汚れが付きやすいことを考えると、ブラッシングはいっそう丁寧に
行いましょう。歯間ブラシなどの補助器具を使って、歯根部分のプラークを取り除くのもよいでしょう。
定期検診で歯科医院に通うことは、クリーニングはもとより、専門家に診てもらうことで、気づきにく
い隠れたむし歯の早期発見・早期治療にもつながります。

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