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ブログ

学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

お⼝とストレスの関係

2021.08.01

「ストレス」という⾔葉を聞かない⽇がないくらい、世の中は「ストレス」にあふれています。私たちの⻭やお⼝のなかはストレスの影響を受けているのでしょうか。 疲れがたまると⻭が痛む、という⽅はいらっしゃいませんか。仕事で残業などが続き、疲れてくると、⻭ぐきが腫れる、⻭がグラつく、昔のむし⻭がまた痛む、などの症状が出てくることがあります。これらの症状による痛みや不快感は、ストレスが直接もたらしているわけではありません。

しかし、普段はからだが本来持っている抵抗⼒で症状が出ることを抑えていたものが、ストレスが⾼まり、寝不⾜や疲れ気味になって、少しいつもの抵抗⼒が落ちてしまい、その隙をついて痛みがあらわれているのです。 痛みや不快感はやがてストレスが解消され疲れが取れてくれば、感じなくなります。また同じようなことが起きたときには再発するのですが、ストレスが解消すれば治まるので、わざわざ⻭科医院に⾜を運ぶのは億劫になりがちです。

けれども何の問題もないところに、痛みが出るはずはない、と考えてください。⻭周病が原因で⻭ぐきの腫れや⻭のグラつきが出ているのかもしれませんし、昔のむし⻭が痛むのは治療が完了してから時間を経たので、何らかの変化が起きているのかもしれません。 これらの症状は放っておいても良くはなりません。けれども、この程度の症状であれば初期段階のことが多いので、治療しても期間も費⽤もそれほどかかりません。これを機会に⻭科医院に⾏かれてはいかがでしょうか。

さて、極度の緊張を強いられる場⾯…⼈前でのスピーチなど…では、⼝のなかがすっかり乾いてしまって、張り付いてしまうことさえあります。この症状もストレスのあまり、唾液が出にくくなってしまっていることが原因です。スピーチ程度の短い時間であれば、ほとんどの場合、問題ではありません。 しかし、慢性的に唾液の分泌が少ないドライマウスも、ストレスが原因のひとつだと⾔われています。ドライマウスになると、⼝のなかが渇く、ネバネバしてくる、しゃべりにくい、⾷べ物を上⼿に呑み込めない、などのほか、⼝臭がひどくなることがありますし、唾液がむし⻭を予防する機能も低下します。

また、⻭ぎしりや⾷いしばりといったブラキシズム(⼝腔内悪習慣)もストレスと関係があるとのことです。これらは脳が無意識に精神的ストレスを発散させるために⾏なっていると考えられています。ブラキシズムは、⻭の摩耗、⻭の神経の炎症、被せ物が取れてしまう、など⻭に悪影響が出ますし、顎関節症になってしまう恐れもあります。頭痛や肩こり、⽿鳴りなど全⾝に影響も懸念されます。

私たちが⽣きていくうえでは、ストレスは避けて通れないものかもしれません。できるだけ上⼿に付き合って、お⼝の健康、からだの健康、そして何より⼼の健康を保ちましょう。

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