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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

フッ化物応用 3つの方法 その2

2022.03.23

今回も、前回に続きフッ化物応用についてです。前回ご紹介したフッ化物歯面塗布のほかの2つの方法について、ご説明します。

フッ化物洗口

フッ化物洗口は、簡便で、フッ化物濃度が低く使用量も少ないため安全性も高く、またほかの方法との併用も可能です。

自らでケアを行うセルフケアであることもあって費用対効果の面でみても優れています。

30秒から1分程度のうがいができる4歳くらいの年齢になれば実施できます。

特に永久歯が生える時期である4歳から14歳までに継続して実施すると効果的です。

修復処置をした歯の再発防止や、矯正治療中で装置をつけている方など、むし歯の発生リスクが高い人に効果的です。

毎日(週5回)行う方法と週1回行う方法があり、かかりつけ医の指導を受けながら個人的に家庭で行う場合や保育所・幼稚園、学校などで実施する場合があります。

家庭や保育所・幼稚園では、毎日の生活習慣のひとつとして取り入れる意味もあり、毎日(週5回)法がよいでしょう。

一方、学校では。時間割に組み込んで、週1回法が採用されることが多いようです。

フッ化物濃度は、週1回法で900ppm、毎日(週5回)法で250ppm程度でフッ化物歯面塗布ほど高くはありません。

実際の実施では、ミラノール・オラブリスなどの市販製剤を水に溶かすか、または希釈して洗口液を作り、正しい量を口に含み30秒から1分ブクブクうがいをしたのち、吐き出します。

洗口後30分は飲食やうがいはしないようにします。市販されているものですが劇薬ですので取り扱いには十分注意し、決められた量を正しく使用します。

フッ化物配合歯磨剤

歯みがきをするときに、フッ化物の配合された歯みがき剤を使用する方法です。日常の歯みがきに組み込むことで簡単に始められ習慣化できます。

フッ化物配合歯みがき剤を見分けるには、・医薬部外品である、・成分表示欄にフッ化ナトリウム(NaF)、フッ化スズ(SnF2)、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)が表記されている、ことを確認します。

フッ化物濃度は、薬事法で定められていて、1,000ppm以下になります。

効果的な磨き方やフッ化物の安全性など、次回に続きます。

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