ブログ
歯を失ったらどうする?インプラントについて
2024.07.08
こんにちは!学芸大学の歯医者、碑文谷さくら通り歯科です。
今回は歯を失ってしまった時の治療方法、その中でもインプラントについてお話ししたいと思います。
皆さんは虫歯や歯周病、また事故などの外傷で歯を失ってしまった時どのような治療方法を思い浮かべるでしょうか。
一般的な治療方法は入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つです。
それぞれの治療にメリットデメリットがありますが、その中でもインプラントは健康な他の歯を守りながらご自身の歯のように噛むことができる治療方法です。
歯科インプラントは、失った歯を補うための効果的な治療方法です。以下に、そのプロセスと利点、注意点について詳しく説明します。
1. 初回診断と計画
まず、歯科医師は患者の口腔内を診断し、インプラント治療が適しているかどうかを判断します。診断にはX線やCTスキャンを用いて、顎骨の状態や歯の配置を詳しく調べます。この段階では、患者の健康状態、既往歴、歯の健康、顎骨の量などが考慮されます。
2. 手術前の準備
診断の結果、インプラントが適していると判断された場合、手術の計画が立てられます。手術の前に、必要に応じて抜歯や骨移植が行われることがあります。特に顎骨の量が不足している場合、骨移植により骨量を増やす必要があります。
3. インプラント手術
手術は通常、局所麻酔下で行われます。歯科医師は、顎骨に小さな穴を開け、そこにチタン製のインプラントを埋め込みます。この手術自体は比較的短時間で終わり、痛みも少ないと言われています。
4. オッセオインテグレーション
インプラントが埋め込まれた後、顎骨とインプラントが結合する期間が必要です。これをオッセオインテグレーションと呼び、この期間は数ヶ月かかります。この間、インプラントが顎骨にしっかりと固定されることで、将来的に安定した基盤が形成されます。
5. アバットメントの装着
インプラントが安定したら、次にアバットメントを装着します。アバットメントは、インプラントとクラウン(人工の歯)を結びつける中間部品です。この手術も比較的簡単で、局所麻酔で行われます。
6. クラウンの装着
最後に、アバットメントにクラウンを取り付けます。クラウンは、患者の他の歯に合わせて色や形がカスタマイズされ、自然な見た目と噛む機能を提供します。クラウンが装着された後は、通常の歯と同様に使用することができます。
インプラントの利点
• 自然な見た目と感触: インプラントは見た目も噛む感覚も自然の歯に非常に近いです。
• 耐久性: 適切にケアすれば、インプラントは数十年にわたって機能します。
• 骨の維持: インプラントは顎骨に刺激を与え、骨の退縮を防ぎます。
• 周囲の歯に影響が少ない: ブリッジのように隣の歯を削る必要がありません。
注意点
• 健康状態の確認: インプラント治療が可能かどうかは、全身の健康状態や顎骨の量によります。
• 費用: インプラントは高額ですが、長期的に見れば経済的です。
• ケア: インプラントも日々のブラッシングやフロス、定期的な歯科検診が必要です。
歯科インプラントは、失った歯を補うための優れた方法ですが、具体的な治療計画については専門の歯科医と相談することをお勧めします。
歯科衛生士 小井土