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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

歯周病と出血

2024.10.23

こんにちは、学芸大学の歯医者、碑文谷さくら通り歯科  院長の太田です。

歯磨きを終えて、うがいするときに血が混じっていて、驚くことはありませんか?
鏡で見ると歯ぐきのあたりに血がにじんでいますが、痛みはありません。
なんだか嫌でその部分の歯磨きを控えめにしよう…などと思ったりしていませんか。

歯周病の炎症が原因と思われるその出血は、歯磨きを控えめにしても解決しません。
むしろ、酷いことになってしまうかもしれません。
歯周病の出血は次のような過程を経て起こります。

1. まず歯と歯ぐきの間に食べ物のかすなど汚れが付きます。

2. 汚れを取り除かないでいるとやがて歯垢となり、歯ぐきに炎症を引き起こします。この時点で歯磨き時に出血するようになります。

3. 歯と歯肉の間の溝(歯肉満)が深くなって歯周ポケットができ始めます。

4. さらに進行すると、ピンク色で張りのあった歯ぐきが、暗い赤色に変わりブヨブヨと腫れて出血も酷くなります。

このプロセスからわかるように、出血の元々の原因は、歯と歯ぐきの間に付いた汚れなので、これらを歯磨きで取り除くことなしに、出血は収まりません。
ですから歯磨きを控えめにする、という考えには走らないでください。


また、歯周病が酷くなって、歯科医院で治療するときにも、深くなって炎症を起こしている歯周ポケットを洗浄するので出血しますが、これも洗浄がなければ、出血は収束しません。
治療を途中で中断する方がいらっしゃいますが、やがて出血は収まるのでこらえてください。


歯ぐきの出血はこのような歯周病がほとんどですが、まれに血液の病気や口の中の腫瘍が原因で出血することもあります。
正しい歯磨きを続けても出血が収まらない場合など、心配なときは歯科医院に相談しましょう。

碑文谷さくら通り歯科
院長 太田彰人
日本歯周病学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士

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