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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

キシリトールとリカルデント どこが違う?

2025.06.17

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。

歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回はキシリトールとリカルデントの違いについて書いていきます。

ドラッグストアやコンビニに立ち寄ると、キシリトールやリカルデントといった歯の健康を守る成分の
入ったガムやタブレットを簡単に見つけることができます。


けれども、キシリトールとリカルデント、それぞれの特徴やどこが違うかなど、よくわからない方もいらっしゃるかもしれません。
キシリトールとリカルデント、その違いを見ていきます。


キシリトールは、白樺や樫などから作られる天然素材の甘味料です。主要産出国はフィンランドです。さて、むし歯菌(ミュータンス菌)は糖分を分解してむし歯の原因となる酸を作ります。しかし、ミュータンス菌はキシリトールからは酸を作れません。酸が増えなければむし歯はできにくい、これが一番の特徴です。


そして、ミュータンス菌自身も、その成長・増殖が阻害され、徐々にその数が減少減少していきます。
さらにキシリトールの甘さは、酸を作らないことに加えて、唾液の分泌も促すので、よりアルカリ性に傾きます。このことが歯の脱灰を抑え、再石灰化を進めるといわれています。


一方のリカルデントについて見ていきます。リカルデントはほぼ無味無臭の添加物で、甘味料ではあり
ません。リカルデントの製品は他の成分で甘さを出していて(例えばキシリトール!!!)、キシリトールと
は別のアプローチで歯を守る働きをしています。


リカルデントはCPP-ACP(カゼインホスホベプチド-非結晶リン酸カルシウム複合体)とも呼ばれること
もある、牛乳に含まれる成分から作られた天然由来成分でオーストラリアで開発されました。
リカルデントの特徴は歯の再石灰化プロセスのなかで表れます。

リカルデントは歯の再石灰化に必要な力ルシウムやリン酸塩を取り込みやすくすることで促進し、再石灰化した部分は酸に対する抵抗力を高めます。ごく初期のむし歯であれば修復してしまいます。


むし歯国の数を減少させるキシリトール、歯の再石灰化に貢献するリカルデント、この違いを知ってい
れば、そのときどきの状況に合わせて、使い分けすることも可能です。
例えば、キシリトールを使うことで育児中のお母さんはお口のなかのむし歯菌を減らし、赤ちゃんへのむし歯菌の感染リスクを下げることができます。


また、お口になかでむし歯の一歩手前というような表面が白く濁った(溶かされてつやがなくなってい
る)歯が認められたときはリカルデントを使って修復できるかもしれません。
キシリトールやリカルデントは、それぞれ特徴があって、むし歯予防に一定の効果があることがお分か
りいただけたと思います。しかし、それらの健康食品はお口の健康を保つためのあくまで補助的なものと考え、日常的なブラッシングや歯科医院での定期健診も欠かさないでください。

当院の定期検診についてはこちらから

碑文谷さくら通り歯科 

院長 太田 彰人

日本歯周病学会 認定医

日本顎咬合学会 認定医

かみ合わせ認定医

厚生労働省認定研修指導医

歯学博士

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