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学芸大学の歯医者 | 碑文谷さくら通り歯科・矯正歯科 *

プラークコントロールから始めよう

2018.08.23

皆さんこんにちは、学芸大学にある碑文谷さくら通り歯科クリニック院長の太田です。
今月の「歯の話」は「プラークコントロールについて」です。

歯周病治療

歯周病治療でまずはじめにすることは、歯周病の状態の適切な把握です。
そのためにプローピングを⾏います。これは歯周ポケットの測定のことでプロープと呼ばれる細い針を歯周ポケットに⼊れて深さを記録していきます。ほかに歯のぐらつきを調べたり、歯槽⾻の状態を調べるためにレントゲン写真を撮ったりします。

その結果を受けて、治療⽅針を決めていきます。治療の中⼼となるのはプラークコントロールです。これはお⼝のなかの歯垢(プラーク)を適切なレベルに保つことをいいます。プラークコントロールによってプラークのなかに棲む歯周病の原因菌を減らし、繁殖しにくい状態を作り出すことで、これ以上歯周病が進むのを防ぎ、軽度の歯周病であれば元の健康な状態に戻すこともできます。

歯周病治療の基本であるプラークコントロールですが、実際にはどのように⾏うのでしょうか。これは⼤きく⼆つの⽅法に分かれます。ひとつは、患者様⾃⾝の毎⽇のブラッシングを中⼼としたセルフ・プラークコントロール、もう⼀つは、歯科医院で⾏う歯⽯取り(スケーリング)など、プロフェッショナル・プラークコントロールとよばれるものです。

歯⽯は歯にこびりついていて、取り除くことは容易ではありません。なかでも歯周ポケットの内部に付いている歯⽯は歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスといったものを使ってもなかなか取り除くことはできません。スケーリング(スケーラーという器具を使って歯⽯を除去する)やルート・プレーニング(キュレットを使⽤して歯の表⾯を滑沢にする)といった歯科医院での器具や技術を使って、初めて取り除くことができます。

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基本であるプラークコントロールを⾏いつつ、歯周病のリスクを⾼めるようなほかの要因(喫煙やお⼝の乾燥、ストレスなど)をできるだけ排除する、ここまでの処置が初期治療(基本治療)となります。この初期治療がしっかりと⾏えないと、次にどんな治療をしても⼗分な効果は得られません。そして、プラークコントロールは、歯周病の治療だけでなく、むし歯や歯周病の予防にも⼤変有効な⽅法でもあります。

歯周病が進⾏すると、深い歯周ポケットの歯⽯を取る場合に切開をしなければならなくなったり、歯⽯剥離掻爬(そうは)⼿術など、外科的治療(歯周外科)が必要なこともあります。歯⽯剥離掻爬とは、患部の歯⾁を剥離し、歯⽯や細菌を取り除き、歯槽⾻や歯⾁を整形する⼿術です。
病気が進⾏してぐらつきがひどくなると、抜歯するしか⽅法がなくなってしまう場合もあります。

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