当院で導入しているストローマンはインプラント歯科学、修復歯科学および口腔組織再生の領域のグローバルリーダーとして世界規模で活躍しています。
ストローマンは歯科業界の先駆者として、これまで歯科学領域における数多くの画期的な技術や手法を確立してきました。
他のインプラントでは考えられない程の長期間(10~30年間)に渡る耐久性が証明されています。
世界シェアはNo.1です。
インプラント
健康な歯を守る
インプラント
~治療法・費用・安心ポイント~
歯を失うと欠損部を補う選択肢としては3つしかありません。ブリッジ、入れ歯、またはインプラントです。これらの治療法はいずれも失われた歯の機能を取り戻す目的で用いられますが、インプラント治療は隣接する歯への負担を軽減する点で、ブリッジや入れ歯と一線を画します。
それにも関わらず、インプラント治療が全ての人に適しているわけではありません。循環器疾患、肝臓や腎臓の問題、免疫系の障害、骨粗しょう症、顎の骨の不十分な発達、糖尿病、妊娠中の方、または顎の成長が完了していない子供たちはインプラント治療を受けられない可能性があります。
上記を踏まえても、インプラント治療は長期にわたって自分の歯で食事を楽しむための効果的な方法と言えるでしょう。
特に、奥歯を失うと、残りの歯への負担が50%以上増加するとされています。失われた歯を放置すると、周囲の歯に不自然な力が加わり続け、結果的にさらに多くの歯を失うことになりかねません。
したがって、歯を失う前に、または既に失ってしまった場合でも、インプラント治療の検討は、健康な口内環境を維持するための賢明な選択と言えます。
当院が採用している
インプラント体
インプラントの材質
生体親和性の高いチタン
インプラントの材質は純チタンやチタン合金、チタンの表面に特殊な処理をしたものが主流になっています。
チタンは、極めて生体親和性の高い材質で、骨と結合するという特徴を持っています。
この特徴は、1952年にスウェーデンのブローネマルク教授によって偶然発見されました。実験を通してチタンは生体親和性の高い金属であることが証明され、チタン製のインプラントが使われるようになりました。
インプラントの材質であるチタンは、人体に異物として認識されずに新しい骨がチタンの周囲に取りついていきます。そして、チタンの表面の細かい部分にまで骨が入り込んでいき、インプラントと骨が結合状態になります。
ただし、インプラントと骨との結合は、インプラントの表面の状態によって差が生じます。表面が滑らかなインプラントよりも、表面が僅かに粗いタイプのほうが、より強固な結合が得られると考えられています。
歯を一本失った場合の
治療法の比較
(入れ歯)
- 残った歯を削らない
- 他の歯への負担が減る
- 外科手術をしない
- かむ感覚が高い
- 仕上がりが早い
- 体への負担が小さい
ブリッジとの比較
ジルコニアフレームオールセラミックス
ブリッジは両隣りの歯を削ったり、かむ力の負担を両隣りの歯にかけることになります。また、歯科疾患が生じた場合にブリッジを全て外して治療する必要があります。
その点、インプラント治療は失った歯の部分だけで治療を行うことができます。
しかし、ブリッジはインプラントのように外科処置を必要とせずにかみ心地を保てるため、インプラントが心配な方には有効な治療法です。
入れ歯との比較
(左)従来の金属のバネのある入れ歯
(右)フレキシブルデンチャー
入れ歯は毎食後自分で取り外し、洗浄する必要があります。また、硬いものや粘着性のものはかむことができません。
しかし、インプラントは歯を骨に固定しているために取り外さずに歯みがきができます。そして、硬いものや粘着性のものもかむことができます。
インプラント治療のように外科処置をせず、ブリッジのように歯を削りたくない方には有効な手段です。
見た目に入れ歯とはわかりにくいフレキシブルデンチャーもございます。
インプラント治療の
メリット
1.周りの歯を削らない
歯を失った部分をブリッジ治療で行うと周りの歯を削る必要があります。歯は一度削ってしまうとやり直し続けなければいけません。インプラント治療を行うことによって残っている歯を削らず、綺麗な状態で維持することができます。
2.両隣りの歯がむし歯になりにくい
ブリッジは失った歯の両隣りの健康な歯を削って被せるため、削られた歯は弱くなると同時に歯ブラシでは磨きづらい環境になるためむし歯になりやすくなります。
インプラント治療は、周囲の歯を削ったりする必要がなく、歯みがきもできるのでブリッジと比べてむし歯になりにくいといえます。
3.しっかりとかめる
一般的に食べ物をかむ力が弱くなると脳が徐々に萎縮し認知症の発症につながるといわれています。
インプラント治療なら、顎の骨にインプラント(人工歯根)をしっかり固定するため、かむ力が弱まることはありません。
4.周りの歯の負担を軽減できる
歯を失った部分に入れ歯やブリッジを行うと、残っている歯に大きな負担がかかり寿命が短くなってしまいます。インプラント治療をすることによって残っている歯の負担を軽減し、周りの歯が揺れてきたり、割れてしまったりするのを防ぐことができます。
5.悪くなった部分のみ治療することができる
ブリッジや入れ歯の場合、土台にしている歯がむし歯や歯周病になってしまってその部分の治療をすると土台となる歯の形が変わってしまうので、またその形に合わせたブリッジや入れ歯を再作成する必要があり、費用もかかってしまいます。
インプラントの場合はそれぞれ独立しているものが多いので、悪くなった部分だけを治療すれば済みます。
インプラント治療の
デメリット
1.外科処置が必要
インプラント治療は、歯を根まで失ってしまった場合(根が残っていれば差し歯になります)、その部分の顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込む治療法です。人工歯根(インプラント)を埋入する外科処置が必要ですので、部分麻酔を使用します。術後、場合によっては腫れや痛み、内出血などが起こることがあります。また、手術時に大きな神経や血管を傷つけてしまうと出血が止まらなかったり、麻痺が残ってしまうことがあります。
外科処置を失敗しないために
当院では、インプラント埋入手術を失敗しないために、術中にCT撮影を行い、補正しながらインプラントを埋入しております。
2.全てのインプラントが骨と結合するわけではない
インプラントは顎の骨の中に入れた後、インプラントと骨が結合状態になり噛むことができます。しかし、稀にインプラントが骨と結合せずに動いてしまうことがあります。特に、口腔内環境が悪い状態のまま長期間治療をしなかった歯は、抜歯をしても周りの骨が元の状態に戻りにくく、インプラントを入れても骨と結合しないことがあります。
顎の骨が足りない場合
顎の骨の厚みや高さが足りずにインプラント埋入が困難な方は、あらかじめ人工の骨や自分の骨を移植し、骨を作ってからインプラント埋入手術を行うようにします。
3.重度の糖尿病や骨粗鬆症の方は出来ない
インプラント治療は全ての方にできる治療ではありません。重度の糖尿病や骨粗鬆症の方はインプラント治療をしてもインプラントと骨が付かなかったり、治療後に歯茎や骨が治りにくかったりします。
体の状態を改善する
かかりつけの医師と相談の上、インプラント治療が可能かどうかの判断をします。糖尿病がコントロールされて外科的な処置に耐えられる状態になっているか。骨粗鬆症の薬を止めても大丈夫な骨の固さなのかなど検討した上で治療を行う判断をします。
4.メンテナンスしないと歯周病になる
インプラントはメンテナンスを怠ってしまうと歯周病で抜けてきてしまうことがあります。インプラントも歯と同じように歯石が付きます。インプラントは歯よりも防御する力が弱いため、インプラントの周りに細菌が残っていると、歯茎が腫れたり、膿が出たり、揺れてきたりすることがあります。
インプラントを長持ちさせるために
毎日歯磨きをしていても、磨き残しで歯石や汚れが残ってしまう部分は定期的に歯科医院でクリーニングを行い、インプラントを歯周病から守る必要があります。
5.治療に時間がかかる
インプラント治療は外科処置をしてすぐに冠を被せて終わりではありません。CT検査やかみ合わせの確認、インプラントが骨と結合するのを待つ期間など最低3ヶ月程度はかかります。
見た目を早く改善させる
仮歯を使って見た目やかみ合わせを早期に改善させます。インプラント埋入してすぐに仮歯が入れば、歯がない期間を短くすることができます。
最終的に被せる冠は何十年も使用するものなのでかみ合わせや歯茎が安定してから作製します。
6.保険診療ではできない
インプラント治療は一部の特殊な場合を除いては保険診療で行うことはできません。自費診療となり40万円から45万円程度かかります。
インプラント治療の流れ
インプラント治療の流れをわかりやすくまとめました。
最初に簡単なレントゲンと口腔内検査をして治療方針や費用、治療期間などを相談します。
インプラントを挿入する部位や本数、付随する手術が必要かなども含め、患者様が納得した上で治療計画を立てていきます。
レントゲン検査だけでは2次元的にしか歯の状態を把握できないため、手術を行うためにはより詳しい情報が必要になります。
そこで歯科用CT検査(コンピューター断層撮影)を行い明確な情報を術前に得られることで審査・診断をより正確に行うことが可能となります。
その情報を分析し3次元画像が構築されます。立体的にインプラント埋入手術シミュレーションをすることで、より詳細な治療計画を立てることができます。
CT撮影データから得られた情報をPCに取り込み、太い血管や神経を傷つけないようにし、またより長持ちする人工歯を作製するために最適で理想的なインプラント埋入位置を考え、治療計画を立案します。
- 安全で予知性の高いインプラント埋入手術を可能にします。
- 限りなく低侵襲なインプラント埋入をおこなうことで、術後の痛みや腫れを軽減して治癒期間を短縮します。
- インプラント埋入にかかる時間が短縮されます。
あらかじめシミュレーションされた長さ・太さのインプラントを骨の中に埋入します。
必要があれば、骨移植手術やサイナスリフト手術などもこの時に行われます。手術時間は30分から3時間程度です。
インプラントは顎の骨と結合し、噛む力に耐えることができます。インプラントを入れてから3ヶ月程度するとインプラントが安定し、硬いものをかんでも抜けることはなくなります。
手術時間は30分から3時間程度です。
インプラントが骨と結合した後、インプラントの土台であるアバットメントや被せ物をつけていきます。かみ合わせを確認しながら徐々に硬いものがかめるようにしていきます。
インプラントを長く維持させるにはメンテナンスが必要です。ご自身で行う毎日のホームケアと定期的な歯科医院でのクリーニングを行い、インプラントの周囲に細菌がつかないようにしていきます。
顎の骨が足りない場合の
特殊なインプラント治療
顎の骨の厚みや高さが足りなくてインプラント治療ができないと他の歯科医院で言われた方でもご安心ください。インプラント埋入の前に骨を作ったり、インプラント埋入と同時に骨を作る方法がございます。
ソケットリフト
治療回数と費用
治療回数
インプラント手術と同時に行いますので治療回数が増えることはありません。
費用
5~10万円(人工骨代含む、別途インプラント費用)
サイナスリフト
上の奥歯の骨が薄くなり副鼻腔との距離が2mm以下の場合、インプラントを同時に入れると安定しないため、先に骨を作る処置をしてからインプラント治療を行います。骨の横から穴を開け、人工の骨を入れて10mm程度の骨の高さを作ります。これをサイナスリフトと言います。6ヶ月程度経って、人工の骨が固まってから、通常のインプラント治療を行います。
治療回数と費用
治療回数
インプラント手術は別に行います。サイナスリフトをして半年ほど待ってからインプラント手術をします。
費用
20~25万円(人工骨代含む、別途インプラント費用)
GBR(ジービーアール)
顎の骨の幅が薄くなってしまうとインプラントを骨に入れても、インプラントが飛び出てしまいます。薄くなってしまった顎の骨を厚くする処置をします。GBRは薄くなってしまった顎の骨の部分に人工の骨や自分の骨を移植し、骨に厚みを持たせる治療法です。顎の骨の薄さによってインプラントと同時に行う場合と、GBRを行って骨ができあがってからインプラント埋入を行う場合があります。
治療回数と費用
治療回数
インプラント手術とは別に行います。GBRをして半年ほど待ってからインプラント手術をします。
費用
5~15万円(骨の吸収の程度による)(別途インプラント費用)
スプリッドクレスト
スプリッドクレストは骨の厚みを少しずつ広げながらインプラントを入れていく方法です。骨の柔軟性を利用しながらインプラントを入れる穴を広げ、ある程度広がったところにインプラントを入れます。その際隙間には人工の骨を入れます。
治療回数と費用
治療回数
インプラント手術と同時に行います。
費用
5~10万円(別途インプラント費用)
短いインプラントを繋げる
骨の高さがない場合は通常より短いインプラントを使います。インプラントは歯の根と同じくらいの長さのものを骨に入れることが多いのですが、骨の高さが足りない場合には短いインプラントを入れ、上につける被せ物をつないで強度を保ちます。
口腔外科担当医 住谷要
(日本口腔外科学会専門医)
経歴
昭和大学歯学部歯学研究科卒
昭和大学歯学部第二口腔外科学教室
せんぽ東京高輪病院歯科口腔外科
昭和大学付属烏山病院
昭和大学歯学部顎口腔疾患制御外科学
大和徳洲会病院歯科口腔外科医長