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思春期の口腔ケアについて

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。
歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で、今回は「思春期の口腔ケア」について書いていきます。

子どもから大人への移行期に必要な口腔ケア

口腔ケアについては、子どものうちはムシ歯予防を中心に、おとなになったら歯周病予防として歯ぐきのケアに重点をおくとよいことは、皆さんご承知のことと思います。

では、子どもとおとなの変わり目のいわゆる思春期は、どういった状態でどんなケアが必要でしょうか。
最近では、こどもの成長も早いので、思春期というと、12,13歳から18,19歳くらいまでを指すことが多いようです。

思春期前半(12〜15歳)の注意点

この時期、乳歯から永久歯への生え替わりが親知らずを除いてだいたい完了します。
そして同時にこの時期は永久歯がもっとも多くむし歯になってしまう時期です。

これは、成長期になり食べる回数が増えることや、勉強が大変で夜の間食をすることが多くなったり、歯みがきも親に頼らず本人任せになり、ややおろそかになりがちなこと、などが主な原因だと言われています。

また、一旦むし歯になってしまうと、この時期のまだ若い歯は進行が速いのも特徴です。
歯は生えたあと、だ液の成分などで表面のエナメル質が徐々に硬くなっていきます。
ですので、まだ若い歯は抵抗力が十分とは言えないのです。

自分自身が食生活や口腔ケアについて、意識を持つことが大切です。
親として気になるようであれば、むし歯のリスクについて教えたり、一緒に考えたりする機会が必要かもしれません。

思春期後半のリスクと「思春期性歯肉炎」

思春期後半になると、むし歯よりも歯肉炎のリスクが大きくなります
思春期性歯肉炎と言われ、前述の食生活の変化や乱れ、口腔ケアの問題に加え、ホルモンの不調和が原因となります。

この時期、性ホルモンの分泌が活発になりますが、それらを栄養源として歯周病菌も増加するためです。
この思春期性歯肉炎は、女性のほうが多くかかる傾向が見られます。思春期以前にも歯肉炎の傾向がある場合にリスクが高くなります。

歯ぐきから血が出る、口臭がひどくなる、口の中がねばねばする などの症状が見られます。

思春期の歯肉炎を予防・改善するには

この時期の歯肉炎でも、バランスの取れた食生活とプラークコントロールを中心とした正しい口腔ケアで、多くの場合症状は改善します。

ホルモンのバランスが原因で重度の歯肉炎になってしまった場合は、ホルモンをコントロールするような治療が必要なこともあります。

まとめ:思春期は歯にとっても大切な時期

多感な思春期は、人間の成長にとって極めて重要な時期ですが、歯にとってもやや難しい時期であることを心にとどめておいていただければと思います。

碑文谷さくら通り歯科
院長 太田 彰人

日本歯周病学会 認定医
日本顎咬合学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士

キシリトールとリカルデント どこが違う?

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。

歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回はキシリトールとリカルデントの違いについて書いていきます。

ドラッグストアやコンビニに立ち寄ると、キシリトールやリカルデントといった歯の健康を守る成分の
入ったガムやタブレットを簡単に見つけることができます。


けれども、キシリトールとリカルデント、それぞれの特徴やどこが違うかなど、よくわからない方もいらっしゃるかもしれません。
キシリトールとリカルデント、その違いを見ていきます。


キシリトールは、白樺や樫などから作られる天然素材の甘味料です。主要産出国はフィンランドです。さて、むし歯菌(ミュータンス菌)は糖分を分解してむし歯の原因となる酸を作ります。しかし、ミュータンス菌はキシリトールからは酸を作れません。酸が増えなければむし歯はできにくい、これが一番の特徴です。


そして、ミュータンス菌自身も、その成長・増殖が阻害され、徐々にその数が減少減少していきます。
さらにキシリトールの甘さは、酸を作らないことに加えて、唾液の分泌も促すので、よりアルカリ性に傾きます。このことが歯の脱灰を抑え、再石灰化を進めるといわれています。


一方のリカルデントについて見ていきます。リカルデントはほぼ無味無臭の添加物で、甘味料ではあり
ません。リカルデントの製品は他の成分で甘さを出していて(例えばキシリトール!!!)、キシリトールと
は別のアプローチで歯を守る働きをしています。


リカルデントはCPP-ACP(カゼインホスホベプチド-非結晶リン酸カルシウム複合体)とも呼ばれること
もある、牛乳に含まれる成分から作られた天然由来成分でオーストラリアで開発されました。
リカルデントの特徴は歯の再石灰化プロセスのなかで表れます。

リカルデントは歯の再石灰化に必要な力ルシウムやリン酸塩を取り込みやすくすることで促進し、再石灰化した部分は酸に対する抵抗力を高めます。ごく初期のむし歯であれば修復してしまいます。


むし歯国の数を減少させるキシリトール、歯の再石灰化に貢献するリカルデント、この違いを知ってい
れば、そのときどきの状況に合わせて、使い分けすることも可能です。
例えば、キシリトールを使うことで育児中のお母さんはお口のなかのむし歯菌を減らし、赤ちゃんへのむし歯菌の感染リスクを下げることができます。


また、お口になかでむし歯の一歩手前というような表面が白く濁った(溶かされてつやがなくなってい
る)歯が認められたときはリカルデントを使って修復できるかもしれません。
キシリトールやリカルデントは、それぞれ特徴があって、むし歯予防に一定の効果があることがお分か
りいただけたと思います。しかし、それらの健康食品はお口の健康を保つためのあくまで補助的なものと考え、日常的なブラッシングや歯科医院での定期健診も欠かさないでください。

当院の定期検診についてはこちらから

碑文谷さくら通り歯科 

院長 太田 彰人

日本歯周病学会 認定医

日本顎咬合学会 認定医

かみ合わせ認定医

厚生労働省認定研修指導医

歯学博士

セラミック治療とは?

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 歯科衛生士のKです。

セラミック治療は、歯科における修復治療の一つで、歯の形状や機能を回復するためにセラミック材料を用いる治療方法です。特に審美性に優れた治療法として知られ、虫歯や歯の破損、欠損に対して非常に効果的です。今回は、セラミック治療の種類や特徴、メリット・デメリットについてお話ししたいと思います。

目次
1. セラミック治療の概要
2. セラミック治療の種類
• セラミッククラウン(被せ物)
• セラミックインレー
• セラミックベニア
• セラミックブリッジ
3. セラミック治療のメリット
• 審美性
• 生体親和性
• 耐久性
• 虫歯再発リスクの低減
4. セラミック治療のデメリット
• 費用
• 治療期間
• 割れやすさ
5. セラミック治療の進化と最新技術
6. まとめ

  1. セラミック治療の概要

セラミック治療は、歯の修復や補綴を行うために、セラミック素材を使用する治療法です。セラミックは、その自然な色合いや光沢が天然歯に非常に似ており、審美的な面で優れた選択肢となります。これにより、口腔内の美しさと機能を回復することができます。セラミック材料は、生体親和性が高く、金属アレルギーを持つ人々にも適しており、幅広い症例に対応可能です。

  1. セラミック治療の種類

セラミッククラウン(被せ物)

セラミッククラウンは、歯が大きく欠けたり、虫歯が進行して歯の大部分を削らざるを得なくなった場合に用いられる修復方法です。セラミックで作られたクラウンは、色や形を天然の歯に合わせることができ、非常に自然な仕上がりになります。

セラミックインレー

セラミックインレーは、小さな虫歯や欠けた歯を修復するための詰め物です。歯の型にぴったり合うようにセラミックで作られ、天然歯に近い色合いと質感を持っています。

セラミックベニア

セラミックベニアは、歯の表面に薄いセラミックの板を貼り付けて、歯の色や形を改善する方法です。特に前歯に使用されることが多く、歯の美しさを大きく向上させます。歯を大きく削ることなく、自然な見た目を実現できるため、審美歯科で非常に人気のある治療です。

セラミックブリッジ

歯が欠けてしまった部分を補うために使用されるセラミック製のブリッジは、隣接する健康な歯を支えとして、失われた歯の代わりにセラミックの歯を固定します。これにより、歯の機能と美しさを取り戻すことができます。

当院のセラミック治療に関してはこちらからご確認いただけます。

  1. セラミック治療のメリット

審美性

セラミックは天然歯に非常に近い色合いや質感を持つため、特に前歯など目立つ部分の治療において、非常に優れた審美的結果を提供します。また、時間が経過しても色が変わりにくく、長期間にわたって美しい外観を維持します。

生体親和性

セラミックは金属を含まないため、金属アレルギーを持つ人にも安全に使用でき、体に優しい素材です。生体親和性が高く、口腔内での不快感やアレルギー反応を引き起こしにくいという特徴があります。

耐久性

セラミックは硬く、摩耗に強いため、長期間使用できる耐久性を持っています。修復物が長持ちし、定期的な交換の必要が少ないため、経済的にも有利な点があります。

虫歯再発リスクの低減

セラミックは金属と違い、細菌が付きにくく、汚れが溜まりにくい素材です。そのため、虫歯の再発リスクが低く、長期的に健康な口腔状態を維持できます。

  1. セラミック治療のデメリット

費用

セラミック治療は、高度な技術と素材を使用するため、治療費が比較的高くなる傾向があります。特に保険適用外の治療である場合、自己負担が大きくなることがあり、患者にとっては費用面での負担が課題となります。

治療期間

セラミックの修復物は、精密な型取りや製作が必要なため、治療には複数回の通院が必要となる場合があります。特に、型取り後にセラミック製品が作成されるまで数週間かかることがあります。

割れやすさ

セラミックは非常に硬い素材ですが、その硬さが逆に強い衝撃を受けた際に割れやすくなることがあります。特に硬い食物を噛んだ場合や事故による衝撃には注意が必要です。

  1. セラミック治療の進化と最新技術

近年、セラミック治療はデジタル技術の進歩により、さらに精密で迅速な治療が可能になっています。特に「CAD/CAM」技術を用いることで、型取りから製作までを迅速に行うことができ、患者の負担が軽減されています。また、セラミックの種類も多様化しており、強化セラミックや割れにくいセラミックが登場して、さらに進化しています。

  1. まとめ

セラミック治療は、その優れた審美性と生体親和性により、歯科治療における重要な選択肢となっています。特に前歯などの美しさを重視する患者には最適な治療方法です。しかし、費用や治療期間、耐久性に関するデメリットもあるため、治療を決定する際には歯科医師と十分に相談し、自分のニーズに合った治療法を選ぶことが大切です。

ブリッジのデメリットとは?

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。
歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回は「ブリッジのデメリットとは?」について書いていきます。

【概要】
ブリッジは「欠損した歯を両隣の歯で支える治療法」として長い歴史があります。短期間で固定式の咬合を回復できる一方、天然歯への負担や清掃性の問題が懸念されることも。本記事ではブリッジの代表的なデメリットを専門医の視点から解説し、代替策やメンテナンス方法までわかりやすくまとめました。

【目次】

  1. 支台歯を削るリスク
  2. 咬合力による負担と寿命
  3. 清掃性の低下と二次むし歯
  4. 歯ぐきの黒ずみ・審美性の課題
  5. 顎骨吸収とブリッジ下の空洞化
  6. メンテナンスコストと再治療
  7. 代替治療:インプラントと義歯の比較
  8. ブリッジを選ぶ場合の注意点
  9. まとめ

1. 支台歯を削るリスク

ブリッジを固定するには両隣の健全な歯(支台歯)を大きく削合してクラウンを被せます。エナメル質を一度削ると再石灰化は望めず、刺激や負荷に対して脆弱になります。長期的には根管治療が必要になるリスクが約20〜30%という報告もあり、「削らない治療」が主流になりつつある現代歯科医療とは逆行する側面があるのは否めません。

2. 咬合力による負担と寿命

欠損部にかかる咬合力が支台歯2本に集中し、歯根破折や歯周病の進行を早めることがあります。平均寿命は10年程度といわれますが、歯ぎしり・食いしばりがあると5〜7年で再治療になる例も。作り替えのたびにさらに歯質を失うという負の連鎖に注意が必要です。

3. 清掃性の低下と二次むし歯

ブリッジ下部にはダミー歯(ポンティック)が浮かび、歯間ブラシやスーパーフロスでの清掃が必須です。清掃不良が続くとポンティック下にプラークが溜まり、支台歯の境目から二次むし歯が発生しやすくなります。ポンティック周囲のむし歯は発見が遅れやすく、抜歯に至るケースも珍しくありません

4. 歯ぐきの黒ずみ・審美性の課題

メタルボンドブリッジでは、歯ぐきが退縮すると金属フレームが透けて黒ずんで見えることがあります。特に前歯部では審美的なストレスが大きく、セラミックフルジルコニアやインプラントと比較してデメリットが顕著に。

5. 顎骨吸収とブリッジ下の空洞化

咬合刺激が欠損部の顎骨に直接伝わらないため、時間とともに骨量が減少し、ポンティック下にすき間が生じます。これにより食べかすが詰まりやすく、口臭や炎症を誘発。骨吸収が進むとブリッジ再製作時にポンティックを長くせざるを得ず、さらに清掃性が悪化します。

6. メンテナンスコストと再治療

一度ブリッジを装着すると、支台歯の根管治療・再補綴・抜歯→義歯やインプラント作製と治療コストが段階的に増大します。“治療のスタート地点”としては初期費用が比較的抑えられても、トータルコストが高くなることが多い点を理解することが大切です。

7. 代替治療:インプラントと義歯の比較

比較項目ブリッジインプラント義歯(部分入れ歯)
隣接歯削除必要不要不要
咬合力分散
清掃性
外科処置不要必要不要
審美性
費用感

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8. ブリッジを選ぶ場合の注意点

  1. 支台歯の健康状態をCTで精査し、歯根長・歯槽骨量を確認
  2. 歯ぎしり対策としてナイトガードを併用
  3. スーパーフロスやウォーターフロスで毎晩清掃
  4. 3ヶ月に1回の定期検診と咬合調整
  5. 痛み・違和感が出たら早期受診

9. まとめ

ブリッジは「短期間で固定式の機能回復」という大きなメリットがある一方、支台歯削合・清掃性・骨吸収・長期コストなど複数のデメリットが存在します。治療選択時には、将来を見据えたリスク評価と複数の選択肢の比較が欠かせません。

当院ではCT・口腔内スキャナーを活用し、ブリッジ・インプラント・義歯のメリット・デメリットを可視化したうえでご提案いたします。お気軽にご相談ください。

碑文谷さくら通り歯科
院長 太田 彰人
日本歯周病学会 認定医
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歯学博士

【目黒区の成人歯科健康診査が始まりました|碑文谷さくら通り歯科】

今年度も、目黒区の「成人歯科健康診査」がスタートしました。
碑文谷さくら通り歯科では、この健診の実施医療機関として、地域の皆さまのお口の健康維持をサポートしています。

この歯科健診は、目黒区が年に一度実施しているもので、対象年齢に該当する方であれば無料または一部負担金で受けることができる貴重な機会です。以下の年齢になる方が対象です。

対象年齢(令和6年度):
20歳・30歳・35歳・40歳・42歳・45歳・47歳・50歳・55歳・60歳・65歳・70歳・76歳・80歳
※令和6年4月1日から令和7年3月31日までの間に該当年齢になる方が対象です。
※目黒区に住民登録があることが条件です。


◆ 健診内容について

健診では、以下の点についてチェックを行います:

  • 歯周病の有無(歯ぐきの出血、歯石の沈着、歯の動揺)
  • 虫歯の有無
  • 欠損歯の有無(歯が抜けたまま放置されている状態)

歯周病は、日本人が歯を失う最も大きな原因です。しかも、初期段階では痛みが出にくいため、自覚がないまま進行してしまうケースが多く見られます。中等度以上に進行すると、歯ぐきからの出血、口臭、歯のぐらつきなどの症状が出始め、やがて歯を支える骨まで溶かしてしまいます。

さらに近年では、歯周病が糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、誤嚥性肺炎などの全身疾患と深く関係していることが明らかになっており、口腔内の健康管理が全身の健康維持にもつながると注目されています。


◆ 碑文谷さくら通り歯科での健診

当院では、患者さま一人ひとりに丁寧な説明と対応を心がけ、安心して健診を受けていただける環境を整えています。

「今のところ特に困っていないから…」という方も、ぜひこの機会に一度、現在のお口の状態を知ることをおすすめします。健康な歯を守るには、痛みが出る前の“予防”が何よりも大切です。


◆ ご予約方法と持ち物について

健診は予約制となっております。以下のいずれかの方法でご予約をお願いいたします。

  • お電話:03-3714-6480

【持ち物】

  • 目黒区から届いた**「歯科健康診査受診券」**
  • 健康保険証(本人確認のため)

健康な歯で、健やかな毎日を。

「食べる」「話す」「笑う」——私たちの毎日は、お口の健康によって支えられています。
ぜひこの制度を活用し、ご自身のお口の状態を知り、今後の予防やケアにつなげてください。

碑文谷さくら通り歯科は、皆さまの人生に寄り添う地域の“かかりつけ歯科医院”として、心を込めて診療にあたってまいります。
健診だけでも、お気軽にご来院ください。


【医院名】碑文谷さくら通り歯科
【住所】〒152-0003 東京都目黒区碑文谷1丁目14−13
【電話番号】03-3714-6480
【アクセス】東急東横線「学芸大学駅」より徒歩15分


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