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口から広がる様々な疾患

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。

歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回は「口から広がる様々な疾患」について書いていきます。

人間の体の中には、善悪様々な細菌が住み着いていて、その数は100兆個を超えると言われています。
口の中にも多くの細菌がいて、それらの一部が、虫歯や歯周病の原因となっていることはご存知のとおりです。
そしてさらに、口の中の細菌が、体のほかの部分に入り込んで、別の病気を引き起こすケースがあります。
口に入れた食べ物が、誤って気管に入ってしまって、思わず咳き込んでしまった経験はどなたにもあると思います。

通常、人間は食べ物が口の奥やのどを刺激すると、無意識のうちに食道に導きます(嚥下反射)。
さらに、誤って気管に入ることがあっても、咳をして食べ物が肺に入らないよう対応します(咳反射)。
しかし高齢者の方や、脳梗塞などで脳に障害が残ってしまった方などは、これらの機能がうまく働かず、唾液とともに口のなかの細菌が肺に進入して(誤嚥)、肺炎を引き起こすケースがあります。

特に、免疫力の弱っている高齢者の場合、肺炎が悪化して死に至ることもあります。高齢者の口の中は、若い人に比べて、唾液が少なく細菌が繁殖しやすい環境でもあり、口腔衛生にいっそう気を配る必要があります。


寝たきりの方や介護が必要な方で、肺炎に悩まされている方も多くいらっしゃると聞きますが、家族や介護者がブラッシングなどプラークコントロールを行うことで、軽減することができます。

虫歯や歯周病などで炎症がある場合、これを適切に処置しないでおくと、そこから血管中に細菌がることがあります。

この状態を菌血症といい、免疫力の低下した病人や高齢者では、敗血症へと進行するケースがあります。
敗血症は、血液のなかを繁殖した多くの細菌が循環し、悪寒・発熱・嘔吐・下痢・倦怠感などのか、いろいろな臓器が障害を起こしたり、重症のケースでは、散血症ショックを起こして死亡することもあります。
歯周病で歯槽骨吸収が進むと、歯周病細菌をはじめとする口腔内細菌が影響して、血できやすくなったり、動脈硬化を進行させるとされて言われています。

糖尿病と歯周病の関係も密接で、歯周病になると血糖値コントロールを阻害すると言われています。
逆に糖尿病の高血糖や血液中のブドウ糖のアンバランスが歯周病を起こしやすくするとされていて、片方の治療が進むと、もう一方の症状も改善する傾向があります。

 

口は全身につながっています。日ごろから、口の中を健康に保つことで、「口は災いの元」とならないようにしたいものです。

 

碑文谷さくら通り歯科

院長 太田 彰人

日本歯周病学会 認定医

日本顎咬合学会 認定医

かみ合わせ認定医

厚生労働省認定研修指導医

歯学博士

磨きすぎではいませんか??

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。

歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回はオーバーブラッシングについて書いていきます。

お口と健康を守るためには、毎日の歯磨き=ブラッシングが大切であることは言うまでもありません。
しかしブラッシングへの熱心さのあまり、長く磨きすぎたり、強くこすりすぎたりすると、却って健康を損なうことにもなりかねない、というー面があります。
今回はそんな磨きすぎ=オーバーブラッシングについて、見ていきます。


オーバーブラッシングでまず問題になることは、歯に付着した汚れや歯垢(プラーク)が落とせない、ということです。
力を入れて歯磨きをすると歯ブラシの毛先が歯に押し付けられて開いてしまい、歯と歯との間や、歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝といった歯垢が付きやすい場所に毛先が入り込めず、磨き残しが多くなってしまい、むし歯や歯周病が進行する原因となります。


また、歯をゴシゴシと強い力で磨いてしまうと、歯茎に傷がつき痩せてしまい、下がってしまうことで、歯の根っこが露出するようになってしまいます(歯肉退縮)
これは単に老けて見えるというだけでは済みません。
歯茎に覆われているこの部分は、歯の質がやわらかく、汚れがつきやすいので、虫歯や知覚過敏になる
可能性が高まります。


さらに力を入れて歯を磨くことで、歯茎が刺激をうけて硬く盛り上がってしまう歯肉の肥厚(フェスト
ゥーン)
という症状が出ることもあります。


オーバーブラッシングを予防するには、正しい歯磨きを身に付けることが大切です。
まず歯ブラシの待ち方ですが、ベンを持つように持ちやさしく握りましょう。

磨き方は毛先が開かない程度に歯に軽く(150〜200g程度の力で)当てて小刻みに動かし、歯を一本ずつ磨くイメージで行います。


歯ブラシは使っていて毛先が開いてきたら1ヶ月程度をメドに交換してください。

碑文谷さくら通り歯科 

院長 太田 彰人

日本歯周病学会 認定医

日本顎咬合学会 認定医

かみ合わせ認定医

厚生労働省認定研修指導医

歯学博士

「親知らず、抜くべき?抜かないべき?|学芸大学の歯科医が本音で答えます」

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。
歯科医師になって26年、これまで数多くの症例を見てきた中で、今回は「親知らずを抜くべきかどうか」について本音でお話します。

概要

「親知らずは抜いた方がいいの?」「痛くないから放置してもいい?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。実は親知らずは、抜くべきケースと抜かなくても良いケースがあり、見極めがとても大切です。
本記事では、口腔外科の専門的な観点から、親知らずを抜くかどうかの判断基準、また抜く場合のベストタイミングや、抜かずに放置するリスクまで、わかりやすく解説します。

目次

親知らずとは?

親知らず(智歯)は、永久歯の中でも最後に生えてくる奥歯で、通常は10代後半から20代前半にかけて生えてきます。上顎・下顎それぞれに左右1本ずつ、合計4本あるのが一般的ですが、人によっては最初から1本も存在しないという場合もあります。

問題なのは、現代人のあごが小さくなってきており、親知らずが生えるスペースが足りないこと。そのため、斜めに生えてきたり、埋まったままだったり、隣の歯を圧迫したりと、様々なトラブルを引き起こすことがあるのです。

抜いたほうがいいケース

以下のような場合には、抜歯を強くおすすめします。

  • 歯茎が何度も腫れて痛む(智歯周囲炎)
  • 斜めや横向きに生えており、隣の歯を押している
  • 虫歯や歯周病のリスクが高い位置にある
  • すでに虫歯が進行している
  • 矯正治療やインプラント治療の妨げになる
  • 妊娠・長期旅行などでトラブル時の治療が難しい状況を避けたい

たとえば、当院の口腔外科ページでもご紹介しているように、横向きに生えた親知らずが原因で、隣の第二大臼歯まで虫歯になってしまったケースも少なくありません。

抜かなくてもよいケース

一方、次のような条件に当てはまる親知らずは、無理に抜く必要はない場合もあります。

  • まっすぐ正常に生えていて、噛み合わせも良好
  • 日常的に清掃できており、炎症や虫歯の兆候がない
  • ブリッジの支台や将来的な歯牙移植として利用する可能性がある

とはいえ、これらのケースも「現在問題がない」だけで、将来どうなるかはわかりません。
定期的に歯科医院でレントゲン検査や口腔内のチェックを受けることが大切です。

抜歯のベストタイミング

親知らずの抜歯に最適な時期は、炎症が起こる前の20代前半〜30代前半と言われています。
理由は以下の通りです。

  • 骨が柔らかく、抜歯後の回復が早い
  • 親知らずの根が未完成または浅い
  • 全身の健康状態が安定している

親知らずを抜くことに不安を感じる方も多いと思いますが、痛みが出てからでは手遅れになることもあります。気になる方は、初診の流れをチェックして、早めに受診されることをおすすめします。

放置のリスクとは

親知らずを放置した場合、以下のようなリスクが考えられます。

  • 虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • 周囲の歯に悪影響を与える
  • 膿がたまり、顎の骨に炎症が広がることも
  • 口臭や痛みなど生活の質が低下する

特に智歯周囲炎は、慢性的な痛みと腫れを繰り返す厄介な症状です。抗生剤で一時的に症状が治まっても、根本的な解決には抜歯が必要なケースが多くあります。

当院での親知らずの診療について

当院では、CT撮影による三次元的な診断を行い、神経や血管との距離を正確に把握した上で抜歯を行います。
また、必要に応じて術後の痛みや腫れを軽減する処置も実施しており、できるだけ安心・安全な治療を心がけています。

難症例の場合は大学病院と連携し、紹介状も作成しておりますので、「他院で断られた」「怖くて相談できない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

親知らずは、「抜くべき」「抜かなくていい」の二択ではなく、患者さん一人ひとりの状況に応じて判断する必要があります。

痛みや腫れを感じている方はもちろん、まだ何も症状がないけれど将来が不安という方も、ぜひ一度歯科医院で診断を受けてみてください。

当院では、学芸大学駅徒歩5分の立地にて、地域の皆様の親知らずの悩みに寄り添っています。
少しでも不安がある方は、どうぞお気軽にご来院ください。


碑文谷さくら通り歯科
院長 太田 彰人
日本歯周病学会 認定医
日本顎咬合学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士

マウスピース矯正を始める前に知っておきたい5つのこと

こんにちは、学芸大学の歯医者「碑文谷さくら通り歯科」です。

「マウスピース矯正って本当に効果あるの?」「痛くないって聞くけど本当?」そんな疑問を抱えていませんか?

当院でも近年マウスピース矯正(インビザラインなど)を希望される方が急増していますが、治療を始める前に知っておくべきことを理解しておかないと、思っていた結果と違って後悔することもあります。

今回は、マウスピース矯正を検討している方へ向けて、後悔しないために知っておいてほしい「5つのポイント」を詳しく解説します。

目次

  1. 1. すべての歯並びに適しているわけではない
  2. 2. 装着時間の自己管理が治療結果を左右する
  3. 3. 食事・歯磨き・衛生面の習慣が変わる
  4. 4. 歯科医院選びで治療の質が大きく変わる
  5. 5. 見た目だけでなく「かみ合わせ」まで考えることが大切

1. すべての歯並びに適しているわけではない

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、取り外しも可能なため人気の高い矯正法ですが、実はすべての歯並びに適しているわけではありません。

軽度から中等度の歯並びの乱れに対しては高い効果を発揮しますが、以下のようなケースでは向かないことがあります:

  • 上下の顎の位置にズレがある(骨格的な不正咬合)
  • 奥歯のかみ合わせを大きく動かす必要がある
  • 重度のねじれや回転を伴う歯並び

「マウスピース矯正を選んだものの、やっぱりワイヤーに変更せざるを得なかった…」という声も少なくありません。

当院では、精密検査と3Dシミュレーションを活用して、最初の時点で適応かどうかを見極め、患者様にとってベストな選択をご提案しています。

2. 装着時間の自己管理が治療結果を左右する

マウスピース矯正の最大の特徴であり、難しさでもあるのが「装着時間の自己管理」です。

マウスピースは1日20時間以上の装着が必要とされていますが、「装着を忘れた日が続いた」「旅行先で外していたら合わなくなった」という事例も多く報告されています。

実際に、当院に相談に来られた方の中にも、他院で治療中に「自己管理ができずズレてしまった」「結局再作成になって費用がかかった」というケースがありました。

3. 食事・歯磨き・衛生面の習慣が変わる

マウスピース矯正は、食事や歯磨きの習慣に大きな変化をもたらします。基本的に、食事のたびにマウスピースを外し、食後は歯磨きをしてから再装着する必要があります。

このルールを守らないと、虫歯や歯周病のリスクが格段に上がってしまいます。糖分の多い飲料を飲んだままマウスピースを装着すると、プラークが密閉され、虫歯の温床になることも。

また、間食が多い方や外食が多い方は、「いちいち外すのが面倒」と感じて装着時間が減ってしまう傾向もあるため、事前に生活リズムの見直しが必要です。

慣れるまでは手間に感じるかもしれませんが、多くの患者さまが1〜2週間で習慣化できています。特に10代・20代の方よりも、自己管理が得意な30代以降の方に好まれる傾向があります。

4. 歯科医院選びで治療の質が大きく変わる

マウスピース矯正は「どこで受けるか」によって結果が大きく変わります。

安価な矯正プランを掲げるチェーン型の矯正サービスなども増えていますが、実際には歯の動きの細かなコントロールや、治療中のトラブル対応が不十分なこともあります。

当院では、矯正ページにも記載しているとおり、矯正認定医が診断から完了まで責任をもってサポートしています。

さらに、かみ合わせや咬合バランスのチェックも行い、「見た目はキレイだけど噛めない」という事態を防ぐ体制を整えています。

長期的な安心のためには、費用だけでなく「どんな診療体制か」「相談しやすいか」も含めて医院選びを行いましょう。

5. 見た目だけでなく「かみ合わせ」まで考えることが大切

「歯並びを整える=見た目の美しさ」と思われがちですが、矯正治療は本来「噛み合わせを整えて、将来の健康を守ること」が大きな目的です。

噛み合わせが悪いまま歯を整えてしまうと、以下のような問題が起こるリスクがあります:

  • 顎関節症(口が開きにくい・音が鳴る・痛み)
  • 咬合性外傷による歯のグラつきや欠損
  • 偏った咀嚼による肩こり・頭痛・姿勢不良

矯正後に「前より噛めなくなった」という声を耳にすることもありますが、これは“見た目だけ”にとらわれてしまった結果です。

当院では、かみ合わせ治療にも力を入れ、治療前後の咬合バランスの確認を徹底しています。見た目と健康の両立を目指す方は、ぜひご相談ください。

まとめ

マウスピース矯正は、非常に魅力的な治療法ですが、その成功には「正しい理解」と「継続する努力」、そして「適切なサポート」が不可欠です。

「何となく周りがやっているから」「目立たなそうだから」という理由だけで始めてしまうと、後悔につながることもあります。

当院では、治療開始前に無料カウンセリングを実施し、患者様のライフスタイル・希望・歯並びの状態を総合的に評価したうえで、最適なプランをご提案しています。

ご不安がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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院長 太田 彰人
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「歯がしみる」「詰め物がとれた」その時どうする?学芸大学の歯医者が解説


「歯がしみる」「詰め物がとれた」その時どうする?学芸大学の歯医者が解説

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。
歯科医師になって26年、これまで数多くの患者様と向き合ってきました。今回は、「歯がしみる」「詰め物が取れた」など、よくあるトラブルが起きたとき、どのように対処すべきかを解説していきます。

概要

突然の歯のトラブルは不安や焦りを感じるものです。「冷たいものがしみる」「奥歯の詰め物が外れた」そんなとき、応急処置として何をすればいいのか、歯科医院を受診するタイミングはいつがよいのか。この記事では、よくある2つの症状について原因や対策を詳しく解説します。

目次

歯がしみる原因とは?

「冷たい水を飲むとキーンとしみる」「風が当たると痛い」…このような症状は知覚過敏である可能性があります。知覚過敏は、歯の表面のエナメル質がすり減ったり、歯ぐきが下がって象牙質が露出したりすることで起こります。

ただし、しみる症状の裏には虫歯や歯周病、詰め物の不適合など、他の病気が隠れていることもあるため注意が必要です。

▶詳しくはこちら:予防歯科でできること

詰め物がとれたときの対処法

食事中や歯磨きの際に「ガリッ」と異物感を感じたら、それは詰め物や被せ物が外れたサインかもしれません。

このような場合、以下の点に注意してください:

  • とれた詰め物は捨てずに清潔な容器に保管する
  • とれた部分で硬いものを噛まない
  • できるだけ早く歯科を受診する

無理に戻そうとしたり、市販の接着剤でつけ直したりするのは危険です。かえって症状を悪化させることがあります。

応急処置はどうすればいい?

自宅でできる応急処置は限られていますが、以下のような点に気を付けると安心です。

  • 痛みがある場合:市販の鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を服用
  • しみる場合:冷たい飲食物を避け、常温の水や食事を心がける
  • 詰め物がとれた場合:とれた場所を避けて食事する

応急処置はあくまで「一時的な対応」です。違和感や痛みが続く場合は早めの受診が必要です。

歯科医院に行くべきタイミング

以下のような場合は、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう:

  • しみる症状が1週間以上続く
  • 詰め物がとれてから数日以内に痛みが出てきた
  • 歯に穴が空いている感覚がある

初期段階での治療であれば、比較的簡単な処置ですむことが多く、痛みや費用も少なくて済みます。

当院でも、「詰め物がとれたけど放置してたら痛みがひどくなった」「我慢できずに夜間救急に行った」というケースを多く見ています。

▶診療案内はこちら:アクセス・診療時間

まとめ:自己判断せず早めの受診を

「歯がしみる」「詰め物がとれた」という症状は、放置することでより大きな問題に発展することがあります。

自己判断で処置をすると、かえって症状を悪化させたり、治療が長引いたりすることもあります。

少しでも違和感を感じたら、お気軽に歯科医院にご相談ください。

当院では、急患対応も行っておりますので、お困りの際はまずお電話ください。

学芸大学駅から徒歩圏内、土日も診療の碑文谷さくら通り歯科が皆様の健康をサポートします。

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