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歯医者は何を基準にして選べば良い?

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。
歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回は「歯医者は何を基準にして選べば良い?」について書いていきます。


歯科医院は全国に約7万件。学芸大学駅周辺だけでも「学芸大学 歯医者」で検索すると数十件ヒットします。どこに行くべきか迷う患者さんは少なくありません。本記事では、歯医者選びで後悔しないための判断基準をわかりやすく解説します。

【目次】

  1. 自分に合った診療スタイルとは?
  2. 歯科医師の専門性と経験
  3. 設備と技術の充実度
  4. 口コミと実際の体験
  5. アクセスと通いやすさ
  6. 費用と説明の透明性
  7. 予防重視か、治療重視か
  8. 「学芸大学 歯医者」で選ばれる当院の強み
  9. まとめ

自分に合った診療スタイルとは?

歯医者選びの第一歩は「自分がどう治してほしいか」を明確にすることです。例えば、「忙しいので短期間で終わらせたい」「痛みを極力抑えたい」「小児歯科に強い医院がいい」など、優先順位は人によって異なります。学芸大学エリアでも、予防中心のクリニックからインプラントに強いクリニックまで診療スタイルは多種多様です。まずは公式サイトを確認し、自分のニーズと合致するかをチェックしましょう。

歯科医師の専門性と経験

歯科治療は経験値が結果を左右します。補綴治療なら咬合学会、歯周治療なら日本歯周病学会など、専門資格の有無がひとつの指標です。資格は客観的に研鑽を積んだ証拠。学芸大学周辺で「歯周病 認定医」と検索すると限られた医院しかヒットしません。当院は日本歯周病学会・日本顎咬合学会の認定を取得し、26年間で多くの症例を担当してきました。安心してお任せください。

設備と技術の充実度

デジタル技術は歯科を大きく進化させました。CT、マイクロスコープ、口腔内スキャナーの有無で診断精度は大きく変わります。とくにインプラントや精密根管治療では三次元診断が不可欠です。見学やカウンセリング時に設備を見せてもらい、衛生管理体制(滅菌器のクラスやディスポーザブル器具の使用状況)までチェックすると失敗しません。

口コミと実際の体験

GoogleマップやSNSの口コミは参考になりますが、鵜呑みは危険です。ポジティブ・ネガティブ両方の意見を読み、傾向をつかみましょう。最終判断は実際にカウンセリングを受け、スタッフの対応や院内の清潔感を体験すること。当院では、説明に重きを置いており、撮影した口腔内写真やレントゲンを一緒に見ながら治療計画を説明しています。

アクセスと通いやすさ

歯の治療は1回で終わらないことが多いもの。駅からの距離、診療時間、予約の取りやすさは通院継続の鍵です。生活リズムに合う医院を選びましょう。

費用と説明の透明性

自費診療の場合は費用を明確に提示してくれる医院を選ぶことが大切です。見積書や治療計画書があるか、分割払いの可否などを確認しましょう。当院では金額が大きくなると治療前に総額を提示し、追加費用が発生する可能性まで説明します。費用の不透明感はトラブルの元です。

予防重視か、治療重視か

歯を長持ちさせる鍵は予防です。定期検診や歯科衛生士のメンテナンスプログラムが充実しているかをチェックしましょう。「治療が終わったら通院も終了」という医院より、「予防こそ最大の治療」と位置づけている医院のほうが将来的な満足度が高まります。当院では担当衛生士制を導入し、学芸大学エリアでもトップクラスの定期検診来院率を維持しています。

「学芸大学 歯医者」で選ばれる当院の強み

✓ 日本歯周病学会・日本顎咬合学会のダブル認定医
✓ 26年の臨床経験と最新デジタル設備
✓ 痛みを抑えた治療と徹底した感染対策
✓ 予防から高度治療まで一貫対応

これらの強みが口コミで高評価をいただき、多くの患者様に来院いただいております。

まとめ

歯医者選びで後悔しないためには、①自分のニーズ把握、②専門性と経験、③設備と技術、④口コミの裏付け、⑤通いやすさ、⑥費用の透明性、⑦予防への取り組み──この7つを総合的に評価することが大切です。当院では一人ひとりに合わせたベストな治療計画をご提案しています。ぜひ公式サイトをご覧のうえ、お気軽にご相談ください。

碑文谷さくら通り歯科
院長 太田 彰人
日本歯周病学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士

動物たちの歯について

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。

歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回は動物たちの歯について書いていきます。

乳歯は妊娠6週目位からお母さんのお腹のなかで「歯胚」として生まれて、その人生をスタートさせます。


われわれ人間以外にも歯を持っている動物は数多くいます。そして、それぞれの食べ物によって、その形や本数、生え方はさまざまで、特徴の一つとなっています。

そこで今回は動物の歯を見ていきたいと思います。そのなかで特に今回は脊椎動物の歯について書いていきます。昆虫にも口のところに歯のようなものがありますが、これらは外骨格の一部で、歯とは分類されないそうなので、今回は触れないこととします。


歯の主要な機能は食べ物を咀嚼することですが、他にもいついろな役割があります。
獲物を捕まえる、敵を攻撃したり身を守るための武器、物をくわえて運ぶ、生殖行為に補助的に使う、などです。


生命を維持するうえではとても重要で大切なものといえるでしょう。
人間の場合は、これらとは別に発音のためにも重要ですし、きれいな歯だと好印象を与えるといった審美的な意義も少なくありません。


それらの機能を効率よく果たすために、それぞれの動物が特徴的な歯を持っています。


脊椎動物はいくつかの仲間に分けられます。そのなかで我々人間も分類される哺乳類の歯については、その多くが二生歯性異形歯性という特徴を持っています。


二生歯性とは、乳歯と永久歯と二世代あって歯が生え変わること、異形歯性というのは、歯の数が決まっていて、大きさや形のちがう歯で構成されているということです。


これに対しワニなど爬虫類の多くは、多生歯性(一生の間に何度も歯が生え変わる)、同形歯性(同じ形の歯が並んでいる)という特徴があります。


また鳥類については、歯がありません。しかし、代わりとして、砂や小石を入れた筋肉性の砂嚢(さのう=砂の入った袋)を持っていて、食べ物をある程度砕いてから胃に送っています。


両生類・魚類も爬虫類同様、多生歯性・同形歯性の歯を持つ種類が多いそうです。両生類で代表的なカエルは、上の歯だけあって、下の歯はありません。


魚類の多くは歯を持っていますが、それぞれの餌の種類と取り方に合わせて変化しています。ブランクトンや小魚など小さいものをえさにしているイワシやカツオなどは小さい歯しかもっていませんし、餌を食いちぎるタチウオは牙状の歯、苔を食べるアユは櫛形の歯、金魚やコイは歯はないけれど、喉の奥にある咽頭歯が代わりの役割をする、といった具合です。


哺乳類に戻ると、肉食が草食かによって特徴が分かれますし、さらに食べ物によって不思議な歯を持つ動物もいます。

碑文谷さくら通り歯科 
院長 太田 彰人
日本歯周病学会 認定医
日本顎咬合学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士

歯を抜けたままにするとどうなる!?

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。
歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回は「歯を抜けたままにするとどうなる?」について書いていきます。

【概要】
歯を抜いたまま放置してしまうと、見た目だけでなく噛み合わせや周囲の健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。具体的には、歯並びの乱れや顎関節症(がくかんせつしょう)のリスク、さらに残っている歯に負担がかかり、将来的に大きなトラブルに発展する可能性も考えられます。本記事では、抜けた歯を放置することのリスクや治療法について解説し、早期対策の重要性をわかりやすくお伝えします。

■目次

  1. 抜けた歯が引き起こす主な問題
  2. 歯並びへの影響とそのメカニズム
  3. 顎関節への負担と症状
  4. 放置し続けるリスクと全身への影響
  5. 歯を補うための主な治療法
  6. 歯を失わないためにできる予防策
  7. まとめ

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1,抜けた歯が引き起こす主な問題

歯が抜けたままになっていると、まず見た目の問題が気になる方が多いでしょう。特に前歯の場合、笑ったときに歯の欠損部分が見えることで大きなコンプレックスになるケースがあります。また、歯を失うと噛む力が低下し、食事の際に不便を感じるようになります。硬いものが食べにくくなったり、咀嚼(そしゃく)のバランスが崩れて胃腸への負担が高まることも少なくありません。

さらに、歯は隣り合う歯や噛み合う歯と互いに支え合うことで機能を果たしています。一部の歯が欠けると、その欠けた部分を補うために残っている歯に負担がかかり、結果として歯全体の寿命が短くなる恐れがあります。特に高齢になってからは、一本の歯の欠損が思わぬ形で健康被害を引き起こすこともあるので注意が必要です。

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2,歯並びへの影響とそのメカニズム

歯を抜けたまま放置すると、周囲の歯が少しずつ動いてしまう可能性があります。たとえば、上の歯が抜けた場合、噛み合っていた下の歯が上方向に伸びてくることがあります。これは、歯が自分の噛み合う相手を探そうとして動いてしまうためです。その結果、噛み合わせがずれて顎(あご)全体に負担がかかり、さらには歯並びの乱れにつながるのです。

また、隣同士の歯は互いに接触し合ってバランスを保っていますが、欠損があると両脇の歯が傾いてしまうこともあります。歯並びが乱れるとブラッシングがしづらくなり、むし歯や歯周病リスクも上がります。こうした長期的な問題を防ぐためにも、抜けた歯を放置せずに早めの治療が大切です。

当院の入れ歯治療ページ

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3,顎関節への負担と症状

歯を失うと噛み合わせのバランスが崩れ、顎関節への負担が増える場合があります。顎関節に過度な力がかかると、顎を開閉する際に痛みや音(カクカク音)が生じたり、口が開きづらくなるといった顎関節症状が出てくることも珍しくありません。

顎関節症は放置すると頭痛や肩こり、首のコリなどの全身症状につながることもあります。特に長期間にわたって歯の欠損を放置していると、噛み合わせのズレが慢性化し、治療にも時間がかかる恐れがあります。つまり、歯を抜けたままにしておくことは、全身の不調へと連鎖するリスクを抱えているともいえるのです。

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3,放置し続けるリスクと全身への影響

抜けた歯の放置を続けると、残った歯の寿命が短くなり、さらに将来的に複数本の歯を失うリスクが高まります。噛み合わせのバランスが乱れて食事に偏りが生じれば、栄養の摂取にも悪影響を及ぼし、免疫力の低下にもつながりかねません。

歯の健康は全身の健康とも深い関わりがあるといわれており、近年では歯周病と糖尿病、心疾患などの関連性も報告されています。歯を一本失うだけでなく、その後の生活習慣や咀嚼力の低下から、思わぬ体調不良が引き起こされる可能性があるのです。だからこそ、歯の欠損を放置しないことが、健康寿命を延ばす上でも重要になってきます。

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4,歯を補うための主な治療法

歯を失った場合、そのままにせず適切な治療を行うことで、口腔内の機能や見た目を回復させることができます。代表的な治療法としては、次のようなものがあります。

  1. ブリッジ
    欠損した歯の両脇の歯を削り、そこに橋渡しをするように人工の歯を装着する方法です。比較的短い治療期間で噛む機能を取り戻せますが、健康な歯を削る必要があるのがデメリットです。
  2. 入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯)
    欠損部位に合った形の入れ歯を作り、残っている歯や歯ぐきを利用して固定します。比較的費用が抑えられる一方で、フィット感や咀嚼能力が天然歯よりも劣ることがあり、定期的な調整が必要です。
  3. インプラント
    顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。ブリッジのように周囲の歯を削る必要がなく、噛む力や見た目が天然歯に近いメリットがありますが、外科手術を伴うため費用と治療期間がかかります。 インプラントに関する詳細はこちら

自分に合った治療法を選択するためには、まず歯科医師による正確な診断が欠かせません。口腔内の状態や患者さんのライフスタイルを踏まえて、もっとも適切な方法を一緒に検討することが大切です。

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5,歯を失わないためにできる予防策

そもそも歯を抜かずに済むようにするためには、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療が鍵となります。定期検診で歯科医院を受診し、歯石除去や歯周病のチェック、むし歯の初期段階での治療を行うことで多くのトラブルを防げるのです。

また、毎日のブラッシングも見落とせません。歯と歯の間や歯ぐきとの境目までしっかりケアすることで、歯肉炎(しにくえん)や歯周病を予防できます。補助的にデンタルフロスや歯間ブラシを使うと、より効果的に汚れを落とせるでしょう。

加えて、噛み合わせに違和感を覚えたら早めに受診すること、そして生活習慣(食生活・喫煙習慣・ストレスなど)を見直すことも予防策の一つです。歯は自分で再生することが難しい組織だからこそ、日々のケアと定期的な診療が重要になります。

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まとめ

歯を抜けたままにしておくと、見た目の問題だけでなく、歯並びや顎関節への影響、さらには他の歯への負担増大など、さまざまなリスクが生じます。長期的に放置すると更なる歯の欠損につながり、全身の健康にも悪影響を及ぼしかねません。

もし歯を失った場合は、早めに歯科医院を受診して治療法を検討することが大切です。ブリッジや入れ歯、インプラントなど、それぞれにメリット・デメリットがあるため、専門家の意見を聞いたうえで自分に合った治療を選ぶようにしましょう。また、日頃から定期検診と正しいケアを徹底し、歯の欠損そのものを防ぐことが最善策です。私たち歯科医師は、患者さんが長く健康で自分の歯を使い続けられるようサポートをしていきます。歯は一生ものですから、ぜひ今のうちからしっかりと守っていきましょう。

碑文谷さくら通り歯科
院長 太田 彰人
日本歯周病学会 認定医
日本顎咬合学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士

入れ歯を初めて付ける平均年齢は?


こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回は「入れ歯を初めて付ける平均年齢は?」について書いていきます。


入れ歯は、歯を失った際の治療法として昔から一般的に行われてきたものの一つです。近年ではインプラントやブリッジといった治療法も発展し、選択肢は増えましたが、依然として入れ歯を選択される方も多くいらっしゃいます。そこで気になるのが「入れ歯を初めて付けるのは何歳くらいからが一般的なのか」という点です。実は、年代ごとに口腔状態や生活環境も異なるため、一概に「○歳から付け始める」という絶対的な答えはありません。しかし、これまでの臨床経験や研究データから推察すると、ある程度の目安となる年齢層は存在します。本記事では、入れ歯を初めて装着する平均年齢や背景、そして入れ歯を長く快適に使うためのポイントなどについて詳しく解説していきます。ご自身やご家族の将来の歯の健康を考えるうえで、ぜひ参考にしてみてください。

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【目次】

  1. 入れ歯の種類と役割
  2. 入れ歯を初めて付ける平均年齢と背景
  3. 若い世代の入れ歯事情
  4. 入れ歯装着を遅らせるための予防対策
  5. 入れ歯を装着した後のメンテナンスの重要性
  6. 入れ歯と他の治療法(ブリッジ・インプラント)との比較
  7. まとめ
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【1. 入れ歯の種類と役割】

入れ歯には、大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。総入れ歯は歯が一本も残っていないケースで使用し、部分入れ歯は自分の歯が一部残っている場合に使用します。素材や構造、固定方法によっていろいろなタイプがあり、最近では金属床を使った薄型の入れ歯や、目立ちにくいノンクラスプデンチャーといったものも開発され、より快適さや審美性を求める傾向が高まっています。

入れ歯の役割は、失った歯の咀嚼機能を補うだけでなく、歯並びや顔貌を支えることにも大きく関係します。歯が抜けたまま放置すると、残っている歯が傾斜したり、噛み合わせがずれたりする恐れがあり、さらに顎の骨が吸収されることで顔貌にも変化が出やすくなります。このようなリスクを防ぎ、日常生活の質を維持する上でも、入れ歯というのは大変重要な選択肢といえます。

【2. 入れ歯を初めて付ける平均年齢と背景】

入れ歯を初めて装着するのは、一般的には60~70代に入ってからというケースが多いとされています。しかし、近年は歯周病や虫歯による早期の抜歯、ライフスタイルの多様化に伴う食生活の変化などから、50代でも部分入れ歯が必要になる方も決して少なくありません。特に、仕事の忙しさや自己管理不足、歯科医院への通院が難しい環境など、様々な要因が重なることで、若い年代から歯を失ってしまうことも起こり得ます。

高齢化が進む日本では、いわゆる後期高齢者(75歳以上)の方を中心に、総入れ歯を使用している方が増えています。厚生労働省の調査によると、高齢者においては既に半数以上の歯を失っているケースが珍しくないため、総入れ歯が選択される割合が高くなるのです。一方で部分入れ歯に関しては、50~60代で初めて装着する方も多く、実態としては「初めての入れ歯=総入れ歯」というよりは「部分入れ歯からスタートして、最終的に総入れ歯になる」という流れが多いように感じられます。

【3. 若い世代の入れ歯事情】

「入れ歯は高齢者だけのもの」というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、実際には30代や40代で部分入れ歯が必要になるケースもあります。主な原因としては、重度の虫歯や歯周病の放置、外傷による歯の欠損などが挙げられます。特に、忙しさから定期検診を受ける機会を逃し、口腔内のトラブルを放置したまま悪化させてしまうと、抜歯が必要な状態にまで至ることがあります。

若い世代で入れ歯を付けることには心理的抵抗もあるでしょう。しかし、欠損をそのままにしておくと、周囲の歯に大きな負担がかかり、さらに歯を失うリスクを高めることにもつながります。早い段階で適切な治療を受け、必要であれば入れ歯を装着することで、逆に将来にわたって多くの歯を守ることにもなるのです。

【4. 入れ歯装着を遅らせるための予防対策】

入れ歯を付ける平均年齢を上げる(=できるだけ歯を失わずに長く自分の歯を残す)ためには、日々の予防が不可欠です。とくに歯周病は、日本人の歯を失う最大の原因とされており、歯周ポケットのケアや歯石除去、定期的な歯科検診が何よりも重要です。歯周病は痛みが少ないまま進行する場合があり、気がついたときには歯を支える骨が溶けてしまっていることもあります。

また、食生活や生活習慣の改善も大切です。甘いものや炭水化物中心の食生活は虫歯リスクを高めますし、喫煙は歯周病悪化のリスクを飛躍的に高めます。さらに、ストレスが多い環境は免疫力を低下させ、口腔内の細菌が増殖しやすくなるなど、多角的に口腔トラブルのリスクを押し上げる要因となります。こういった生活習慣を見直すことが、結果的に入れ歯装着の時期を遅らせることにつながります。

【5. 入れ歯を装着した後のメンテナンスの重要性】

入れ歯を装着して終わり、というわけではありません。入れ歯が口に合わない、噛み合わせがおかしい、食事がしづらいといった問題が生じる場合もあるため、定期的に歯科医院で調整を受けることが大切です。入れ歯は使っていくうちに摩耗したり、経年的に顎の骨が変化して合わなくなったりします。痛みや不快感を我慢して放置すると、他の歯や顎関節にまで悪影響を及ぼす可能性があります。

また、入れ歯の清掃も重要です。食べかすが付着したままだと細菌が増殖し、口臭や歯茎の炎症、さらには全身への悪影響(誤嚥性肺炎など)につながる恐れがあります。入れ歯専用のブラシと洗浄剤を使い、毎食後にしっかりケアすることを心がけましょう。寝るときは入れ歯を外し、専用洗浄剤や水に浸しておくことも基本的なルールの一つです。

【6. 入れ歯と他の治療法(ブリッジ・インプラント)との比較】

歯を失った際の治療法には、入れ歯だけでなくブリッジやインプラントという選択肢もあります。ブリッジは隣の歯を削って支台とし、連結した人工歯を装着する方法です。インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せものを装着します。

ブリッジは自費・保険いずれの場合でも比較的導入しやすい反面、支台となる歯への負担が大きく、削る量が増えるというデメリットがあります。インプラントは、見た目や噛み心地が自分の歯に近いという利点がありますが、外科的処置が必要で費用も高額になることが多く、全身状態によっては施術が難しいケースもあります。

一方の入れ歯は、他の歯を削る量が比較的少なく、対応範囲が広いのがメリットです。総入れ歯の場合は、歯が一本も残っていない状況での対応にも適しています。費用面でも保険診療から自費診療まで幅広く選べる点が特徴です。患者さんのライフスタイルや口腔内の状況、経済的事情などを総合的に考慮して、自分に合った治療法を選択することが重要です。

【7. まとめ】

今回は「入れ歯を初めて付ける平均年齢は?」というテーマを中心に、入れ歯の種類や若い世代の入れ歯事情、予防対策、メンテナンスの重要性などについてお話しました。多くの方が60~70代で初めての部分入れ歯を経験し、その後の状況によっては総入れ歯に移行することも珍しくありません。ただし、若い世代でも虫歯や歯周病などによって部分入れ歯が必要になるケースも増えてきています。

入れ歯は、失った歯の機能や見た目を補ううえで重要な治療法ですが、もっと大切なのは「できるだけ歯を失わないこと」です。定期的な歯科検診で早期治療とメンテナンスを行い、正しいケアを継続することで、歯を失うリスクを最小限に抑えることができます。もし歯を失った場合には、入れ歯以外の治療法も視野に入れながら、専門家と十分に相談して最適な治療を受けましょう。

歯は健康的な食生活やコミュニケーションにおいて大変重要な役割を担っています。入れ歯に対する正しい知識やケア方法を身につけることで、年齢を問わず充実した生活を送ることができるでしょう。歯でお困りの際や、将来に備えた口腔ケアの方法を知りたい方は、ぜひ歯科医院にご相談ください。これからも健康な歯とともに、豊かな毎日を過ごしていきましょう。

当院の入れ歯治療に関してはこちらから

碑文谷さくら通り歯科
院長 太田 彰人
日本歯周病学会 認定医
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歯学博士

大人の矯正

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。 歯科医師になって26年、これまでの数多くの症例を見てきた中で今回は大人の矯正について書いていきます。

歯の矯正というと、歯がまだ成長過程にある子どものうちに行った方がよいと考える方も多いと思います。しかし最近では、大人の方でも矯正治療をする人が増えてきています。


確かに、顎も含めて成長期にある子どもは、大人に比べて、歯を動かしやすく、顎の大きさをコントロールできるなど、いろいろな方法やテクニックを使うことができます。


一方、大人の場合は、歯周病やむし歯などの病気が原因で、動かせる歯が限られてしまうこともあります。


また、治療期間が長くかかり、その間、矯正装置をつけていなければいけないことも、大人の方にとっては、より大きな問題と感じるかもしれません。


後戻りについても、大人は子供より後戻りしやすいと言われていて、リテイナーという保定装置もある程度の期間つけなければいけません。


それでも、大人の矯正治療が増えている原因のひとつは、歯を美しくしたい、という意識が皆さんの間に広まってきたことにある、といえるかもしれません。


その意識が、長期にわたり矯正装置をつけることなどの、矯正治療への抵抗感を小さくしました
最近では、色つきのカラフルなブラケット(矯正装置)などをつけて、矯正を楽しんでしまおうと考える人もいます。


意識の高まりにあわせて、いろいろな技術も開発され、以前は難しかった症例でも対応できるようになりました。


矯正装置についても、職業柄目立つ装置はつけられないという方や、そうは言っても抵抗感があるという人には、セラミックなどを使って目立たなくしたものもありますし、歯の裏側(舌側)に装置をつける方法もあります。前述のリテイナーも、プラスチック製の透明で目立たないものなどがでています。


また、治療期間についても、レーザーなどを使って、短く済ませる方法が開発されてきています。
大人の矯正の場合、本人が自分の意思で自分で費用を負担して、矯正を行うわけですから、途中であきらめずに最後まで治療しようという意識も高い人が多いですし、むし歯や歯周病になりやすい、矯正装置をつけている間の歯のケアも、きちんとできます
こういった点は、子どもの矯正治療より、むしろ治療を進めやすくします。


患者さんの意識とそれに応えようとする技術は、大人の矯正治療をいまや一般的なものにしました。
矯正を始める年齢に遅すぎるということはありません。歯並びの悩みをお持ちの方、一度、歯科医に相談されてはいかがでしょうか。

当院の矯正治療に関してはこちらのページから

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院長 太田 彰人

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