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噛み合わせの重要性

こんにちは

碑文谷さくら通り歯科です。

歯には、噛む・飲み込む・発音する・表情をつくる・身体のバランスを取るなどの機能があります。

噛み合わせが原因で歯に起こる問題として、あげられるのは

・虫歯の再発

噛み合わせが悪いと奥歯にかかる負担が大きく、虫歯の補修として治療したつめ物や被せ物を取り付けるためのセメントが流れ出し、その隙間に虫歯菌が入り込むことで虫歯を再発する可能性が高まります。また、つめ物や被せ物が外れやすくなるリスクも高まるので注意が必要です。

・つめ物や被せ物の耐久性が落ちる

噛み合わせが悪いと、あごを動かす力が通常よりもかかり虫歯治療で取り付けたつめ物や被せ物の耐久性に悪影響(かけてしまったり・外れてしまったり)を及ぼします。また、歯ぎしりをすることで歯を支えている骨に負荷がかかり歯やあごの破損につながります。

・歯周病を悪化させる原因

噛み合わせが悪くあごがスムーズに動かないことと、歯周病によって歯茎が弱まった状態が重なると、歯を支える歯根やあごにかかる負担は大きくなります。これによりさらに歯茎を弱らせてしまい歯周病が悪化する可能性があります。

・口元の見た目の悪化

噛み合わせが悪いと、口を閉じても前歯が開いた状態になる「開口」や、下あごが上の歯よりも前にでる「受け口」などの状態になることがあり、審美にも関わってきます。

このように様々なデメリットがあるので噛み合わせを正していくことはお口の健康を保つために重要な事となります。 

歯周病治療の始まり

 人類と歯周病との付き合いは長く、古くは猿人であるアウストラロピテクス(約400万年前~約200万年前に生存していたとされています)から歯周病が見つかっています。しかしその治療や予防の方法が発見されるまでには、数百万年のときを待たねばなりませんでした。今回は歯周治療がいつ頃うまれたかについて、整理してみました。

 歯の痛みといえば、歯周病では数百万年、むし歯でも数万~数千年の間、人々を苦しめてきたわけですが、紀元前ごろ歯痛のためにしていたことは、祈祷を捧げることくらいでした。

 あとは痛む部分に薬草を詰めたりしていたようです。

 抜歯は古くから行われていました。もちろん麻酔などないので、現代のようにスマートには行きませんでした。

 歯科治療が基礎医学や臨床理論に基づいて体系づけられるのは、18世紀のフランスの
ピエール・フォシャールによる世界最初の歯科医学書『外科歯科医、もしくは歯 の概論』(Le Chirurgien Dentiste,ou Tratite’ desDents)を待たねばなりません。

 初版は1728年に出版され、18年後の1746年に刊行された第2版には、歯周病についても記載されており、歯石取りの重要性を訴えています。

 しかし、その当時ヨーロッパでは、歯周疾患に関して、200を超える名称があり、その原因については、局所説と全身説が入り乱れ混乱し、有効な治療法も確立されず、19世紀になっても停滞していました。

 19世紀も後半になって、アメリカのジョン・リッグス
が、歯周疾患の進行の特徴(まず歯肉に炎症が出て、次第に骨が進行して歯がグラつき始める)や、局所療法(ブラッシングや歯石取りを徹底する、ポケット内の汚染された部分や炎症を起こした歯肉をかき取る、など)の有効性を報告し、その考え方は大きな影響を与えました。一時、歯周疾患のことは『リッグス病 Riggs’ disease』と呼ばれだ時期もあったほどです。しかし、やがてその名称は消えてしまいました。

 同じころ、コッホが感染症は細菌(病原菌)によって起こるということを発見しました。そして、その弟子のウィロビー・D・ミラーは歯周疾患においても口の中にいる常在菌の混合感染であるという考え方を確立しました。

 このようにして、歯周疾患の基本的な構造が明らかになって、100年余りが過ぎました。
100年経っても、歯周病予防におけるブラッシングの重要性は変わっていません。
先人たちの苦労を無駄にしないためにも歯みがきの励行に努めましょう。

洗口剤について

 今回は洗口剤についてですが、この呼び方より、マウスウォッシュ、デンタルリンスなどと呼んだほう
が馴染みがある方もいらっしゃるかもしれません。

 液状の口腔ケア用品のことですが、いろいろなものがあって、薬事法ではその成分によって、「医薬品」「医
薬部外品」「化粧品」に分類されています。

 洗口剤についてそのなかで我々が薬局やスーパーなどで一般に購入できるのは、「医薬部外品」「化粧品」で、さらに「医薬部外品」「化粧品」に分類される洗口剤を、その用途から見るとまた2つにわかれます。

 口に含んでゆすいだあと吐き出す洗口液と、いわゆる歯みがき剤と同様に使用する液体歯みがきです。

 パッケージにはどちらか書いてありますが、混同されている方も多
いようです。今回は特に洗口液のことを書いていきます。

 洗口液を使うと口の中に爽快感がひろがり、歯の表面もつるつるして、歯みがきの代わりになるような感じがします。

 しかし、歯と歯の境目や歯と歯茎の間に溜まったプラークは、ブラッシングをしないと取り除けません。洗口液はあくまで、ブラッシングの補助的役割を担うものと考えてください。

 補助的役割と言っても歯みがきと併用することで、予防効果が期待できます。

 歯周病や口臭の予防には、殺菌作用、消炎作用、歯石沈着防止作用などの成分を含んだものを使うとよいでしょう。口臭の主な原因である歯周病菌を殺菌したり、プラークが歯に付着しにくくします。

 虫歯予防に効果があるのは、フッ素成分が含まれる洗口液です。こちらは、医薬品扱いで薬局などでは買えませんが、置いている歯科医院も多いです。

 洗口液を使用するのは一般には歯磨き後で、すすいだ後は口を水でゆすぎません。オススメするのは就寝前の使用です。寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすい環境になるからです。朝起きたとき、口臭が気になる方や口の中がネバネバするような方も使ってみるとよいかもしれません。

 また、洗口液にはエタノールなど刺激の強い成分を含むものがあります。口の中が乾燥したり、刺激で炎症を起こしたりすることがあるので、使いすぎには注意が必要です。刺激が強いと感じるときはエタノールなどを抑えたもの、含まれていないものを選びましょう。

お口の健康を気にかける方も増えてきて、口腔ケア製品も多様になって来ました。正しい使い方を守って、健康を保ちましょう。

乳歯の短い人生 2 -乳歯が永久歯に生え変わるまで-

 乳歯は妊娠6週目位からお母さんのお腹のなかで「歯胚」として生まれて、その人生をスタートさせます。

 生後6か月くらいから実際に生え始め、3歳くらいまでに全部で20本の歯が生えそろうまで、3年超かけています。

 そして12~13歳くらいで永久歯に生え変わってしまうまでの短い間に、永久歯がきれいに生えるようガイド役となり、また自ら磨り減ることで顎の形成を助ける、など重要な役割を果たし、儚くも充実した人生を送っています。

 12~13歳くらいで永久歯に生え変わるまでの時期や順番は個人差がありますが、まず生え変わるのは下の前歯で、続いて上の前歯が生え変わっていきます。それが5歳半くらいです。

同じころ、生え変わりではない歯で、六歳臼歯と言われる第一大臼歯も乳歯の奥に生え始めます。

 第一大臼歯は永久歯のなかで一番溝も深く、形も立派で一番大きく、かみ砕く力も最大といわれています。また、かみ合わせの中心となり、歯ならびの基礎となる重要な歯です。正面から6番目の歯です。

 一方で、全貌が見えてくるまでに時間がかかるので、むし歯になりやすい歯でもあります。奥にあるので生え始めは特に見えにくく、磨きにくいのでむし歯にならないよう気を付けましょう。

 上下4本の前歯が生え変わったあと、第一大臼歯との間の犬歯とその奥の小臼歯が生え変わってきます。上の歯の場合、小臼歯→犬歯、下の歯は犬歯→小臼歯の順番となることが多いようです。上の歯では、あとから生える犬歯が出てくるときに十分なスペースがないと八重歯になることがあるなど、生える順番と歯並びは密接に関係しています。

 その後、12歳ころまでに一番奥の第二大臼歯が生えてきて、全ての永久歯が揃います(親知らずを除いて)。

 乳歯が抜けそうになってきたとき、最初グラグラしてきても、無理やり取る必要はありません。徐々に大きくグラグラするようになって自然に抜けます。 舌で痛くない程度に前後左右に揺らしてみるのは構いません。

 乳歯は自然に生え変わるものではありますが、何らかの原因でうまく生え変わらない場合もあります。以下のような場合は、歯科医院に相談したほうが良いかもしれません。

  • 乳歯がしっかりくっついていて痛くて取れない
  • 左右対称に生えかわらない(片側は抜けたのに反対側の同じ位置の歯が抜けそうな気配がない
  • 乳歯の下ではなく、違う位置に永久歯が生えてきた
  • むし歯の乳歯が抜けずに残った

 乳歯を無理やり抜いたり、逆に永久歯が生えてきているのに残ってしまったり、ということになると歯 並びやかみ合わせに影響します。 自然の成り行きに任せることが基本ですが、上記のようなケースには多少注意が必要となります。

乳歯の短い人生 1

 乳歯はヒトの一生や、永久歯の生えている年数と比べるととても短命です。しかし永久歯の健全な発達や歯並びなどに大きく影響するなど、その役割はとても重要です。乳歯の一生とはどのようなものでしょうか。

 ヒトの場合、生後6か月ほど経つと乳歯が生え始めますが、その準備はお母さんのお腹のなかにいるときから始まっています。

 乳歯の芽ともいえる「歯胚」が最初にでき始めるのは妊娠6週目くらいからで、妊娠2~3か月にはすべての歯胚が作られます。

 そして4~6ヶ月ころには、石灰化が始まりほぼ準備OKといった状態になっています。

 生まれてから6か月ほどで乳歯が生え始めます。一般的にはまず乳中切歯と呼ばれる下の前歯が生えてきます。

 乳歯は全部で上下20本となりますが、乳中切歯から奥に向かって、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯と並んでいて、2歳半から3歳くらいまでに生えそろいます。

 乳歯の特徴は軟らかさで、エナメル質や象牙質が永久歯に比べて、半分程度の厚みしかありません。再石灰化の速度も遅く、加えて食べかすがたまりやすい、歯磨きも十分にできないことなどから、むし歯になりやすいと言われています。

 乳歯といえども、仕上げ磨きを習慣化してかつ丁寧に、さらにフッ素塗布をするなど予防に力を入れてあげましょう。

 軟らかいという特徴はむし歯になりやすい反面、アゴの形成においてはその軟らかさが重要な役割を果たします。アゴの成長に合わせて歯がすり減って、程よいかみ合わせに調節し、アゴの形を自然なものにしてくれます。

 乳歯の段階で歯並びが悪いということはまずありません。遺伝子に生える位置の情報が書き込まれているからです。

 永久歯は妊娠中の段階から乳歯の下に作られていて、やがて、その乳歯の根を道しるべにして永久歯が生えて来るという仕組みになっています。

 乳歯のむし歯がひどくなれば、乳歯の下にいる永久歯のエナメル質や象牙質に影響が出るかもしれません。

 さらに乳歯を抜歯してしまうようなことになると、道しるべを失った永久歯があらぬ方向に育っていくこともあり得ます。

 永久歯が健康にきれいに並んで生えるためには、乳歯はとても重要なのです。

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