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噛む力と呑み込む力~何気ない大切なこと~

こんにちは、学芸大学の歯医者、碑文谷さくら通り歯科  院長の太田です。

私たちは、毎日何気なくものを食べています。


このような複雑なことを大して意識せずにやっていて、この食べ物を食べる、口から胃に食べ物を運ぶ(噛むことと呑み込むこと)という一連の動作のことを嚥下(えんげ)と呼びます。


たまにむし歯が痛んだり、口内炎ができたり、カゼで喉が腫れたりすると、それだけで、この一連の作業はうまく回らなくなり、不自由な思いをするだけでなく、おいしい料理もおいしく感じないし、食べる気も萎えてきたりします。
何気なくやっていることですが、うまく出来なくなったときにその大切さに気付きます。

これらは「嚥下障害」と呼ばれます。

一時的な痛みや腫れであれは、それが治れば嚥下障害も解決するのですが、嚥下に必要な「噛む力」と「呑み込む力」は年齢とともに衰えてきます。
加齢による下力の衰えは急に来るものではなく、その徴候もイ々に増えてきます。

例えば、以下のようなことが、気になるほど起こるようであれば、注意が必要です。
・食べるスピードが遅くなる、食べる量が減る
・いつの間にかよだれが出ている
・よくむせる
・食べ物をこぼす
・痰が絡みやすい
・声がかすれる

嚥下力が落ちてきて、うまく働かなくなると唾液や食べ物、胃の逆流物などが誤って、気管に入ってしまうことがあり、誤嚥(ごえん)といいます。
気管に入った唾液や食べ物に含まれる細菌が肺に送り込まれると、なかで炎症を起こすことがあり、咳
き込んだり高熱が出たりします。

これが誤嚥性肺炎で、日本人の死因のなかで5番目に多い肺炎のなかで、その原因の7~8割を占めると言われています。
嚥下力を保つこと=噛む力と呑み込む力を保つことは、私たちの生活を快適にするために欠かせません

碑文谷さくら通り歯科
院長 太田彰人
日本歯周病学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士

子供の歯を守るための5つのポイント

こんにちは、学芸大学の歯医者、碑文谷さくら通り歯科  院長の太田です。

子供の歯を健康に保つことは、将来の歯の健康にも大きな影響を与えます。子供のころから適切な歯のケアを行うことで、虫歯や歯肉炎などの口腔疾患を予防し、健康な歯を維持することができます。以下に、子供の歯を守るための5つの重要なポイントを詳しく説明します。

1. 毎日の歯磨き

歯磨きの習慣づけ

毎日の歯磨きは、子供の歯を守るための基本です。朝と夜の2回、少なくとも2分間しっかりと歯を磨く習慣をつけることが大切です。特に夜の歯磨きは重要で、就寝中は唾液の分泌が減少し、口内の自浄作用が弱まるため、細菌が繁殖しやすくなります。

正しいブラッシング方法

親が最初は子供の手を取り、歯ブラシの使い方を教えると良いでしょう。歯ブラシは小さめのヘッドで柔らかい毛のものを選びます。歯と歯茎の境目にブラシを当て、優しく小刻みに動かすことで、プラークを効果的に除去します。歯ブラシの動きは横ではなく、上下に動かすことが基本です。

仕上げ磨き

小さな子供の場合、自分で完全に磨けるようになるまでは、親が仕上げ磨きを行うことが重要です。特に奥歯や歯の裏側など、磨き残しが多い部分を重点的に磨いてあげましょう。

2. フッ素を使用

フッ素入り歯磨き粉

フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯を予防する効果があります。子供用のフッ素入り歯磨き粉を使うことで、日常のブラッシングの中でフッ素を取り入れることができます。歯磨き粉の量は、2歳以下の子供には米粒大、3歳以上の子供には豆粒大が目安です。

フッ素塗布

定期的に歯科医でフッ素塗布を受けることも効果的です。歯科医が行うフッ素塗布は、高濃度のフッ素を短時間で歯に浸透させることができるため、強力な虫歯予防効果があります。特に乳歯が生え始める頃や、永久歯が生え変わる時期には、定期的なフッ素塗布が推奨されます。

3. 定期的な歯科検診

早期発見と予防

歯科検診を定期的に受けることで、虫歯や歯肉炎などの問題を早期に発見し、適切な治療を受けることができます。一般的には、半年に一度のペースで歯科検診を受けることが推奨されます。歯科医が口腔内の状態をチェックし、必要に応じてクリーニングやフッ素塗布を行います。

噛み合わせのチェック

子供の成長とともに、歯の噛み合わせや歯並びに問題が生じることがあります。歯科検診では、これらの問題もチェックしてもらえます。早期に噛み合わせの問題を発見し、適切な矯正治療を開始することで、将来的な歯のトラブルを予防することができます。

4. 健康的な食事

バランスの取れた食事

健康な歯を保つためには、バランスの取れた食事が欠かせません。カルシウムを多く含む乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)や、ビタミンCを含む野菜や果物(ブロッコリー、ほうれん草、いちご、オレンジなど)を積極的に摂取しましょう。カルシウムは歯の主成分であり、ビタミンCは歯茎の健康に必要です。

砂糖の摂取を控える

砂糖は虫歯の原因となる細菌の餌になります。キャンディーやチョコレート、ジュースなどの砂糖が多く含まれる食品や飲み物の摂取を控えることが重要です。おやつには、果物やナッツ、チーズなどの健康的な選択肢を提供することで、砂糖の摂取を減らすことができます。

5. 砂糖の摂取を控える

間食の頻度に注意

砂糖の摂取を完全に避けることは難しいかもしれませんが、間食の頻度を減らすことも重要です。頻繁に砂糖を摂取することで、口腔内が常に酸性の状態になり、歯が溶けやすくなります。食事と食事の間に適度な時間を空け、口腔内のpHバランスを保つことが大切です。

代替品の活用

砂糖の代わりに、キシリトールなどの代替甘味料を使用することも有効です。キシリトールは虫歯の原因となる細菌の活動を抑制する効果があり、ガムやキャンディーなどに含まれていることがあります。これらの製品を選ぶことで、甘いものを楽しみながらも、歯の健康を守ることができます。

これらのポイントを日常生活に取り入れることで、子供の歯を健康に保つことができます。親としては、子供に正しい歯のケア方法を教え、歯科検診やフッ素塗布を定期的に受けさせることが重要です。健康な歯を持つことは、子供の全体的な健康と幸福にも大きく貢献します。

碑文谷さくら通り歯科
院長 太田彰人
日本歯周病学会 認定医
かみ合わせ認定医
厚生労働省認定研修指導医
歯学博士

歯を失ったらどうする?インプラントについて

こんにちは!学芸大学の歯医者、碑文谷さくら通り歯科です。

今回は歯を失ってしまった時の治療方法、その中でもインプラントについてお話ししたいと思います。

皆さんは虫歯や歯周病、また事故などの外傷で歯を失ってしまった時どのような治療方法を思い浮かべるでしょうか。

一般的な治療方法は入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つです。

それぞれの治療にメリットデメリットがありますが、その中でもインプラントは健康な他の歯を守りながらご自身の歯のように噛むことができる治療方法です。

歯科インプラントは、失った歯を補うための効果的な治療方法です。以下に、そのプロセスと利点、注意点について詳しく説明します。

1. 初回診断と計画

まず、歯科医師は患者の口腔内を診断し、インプラント治療が適しているかどうかを判断します。診断にはX線やCTスキャンを用いて、顎骨の状態や歯の配置を詳しく調べます。この段階では、患者の健康状態、既往歴、歯の健康、顎骨の量などが考慮されます。

2. 手術前の準備

診断の結果、インプラントが適していると判断された場合、手術の計画が立てられます。手術の前に、必要に応じて抜歯や骨移植が行われることがあります。特に顎骨の量が不足している場合、骨移植により骨量を増やす必要があります。

3. インプラント手術

手術は通常、局所麻酔下で行われます。歯科医師は、顎骨に小さな穴を開け、そこにチタン製のインプラントを埋め込みます。この手術自体は比較的短時間で終わり、痛みも少ないと言われています。

4. オッセオインテグレーション

インプラントが埋め込まれた後、顎骨とインプラントが結合する期間が必要です。これをオッセオインテグレーションと呼び、この期間は数ヶ月かかります。この間、インプラントが顎骨にしっかりと固定されることで、将来的に安定した基盤が形成されます。

5. アバットメントの装着

インプラントが安定したら、次にアバットメントを装着します。アバットメントは、インプラントとクラウン(人工の歯)を結びつける中間部品です。この手術も比較的簡単で、局所麻酔で行われます。

6. クラウンの装着

最後に、アバットメントにクラウンを取り付けます。クラウンは、患者の他の歯に合わせて色や形がカスタマイズされ、自然な見た目と噛む機能を提供します。クラウンが装着された後は、通常の歯と同様に使用することができます。

インプラントの利点

自然な見た目と感触: インプラントは見た目も噛む感覚も自然の歯に非常に近いです。

耐久性: 適切にケアすれば、インプラントは数十年にわたって機能します。

骨の維持: インプラントは顎骨に刺激を与え、骨の退縮を防ぎます。

周囲の歯に影響が少ない: ブリッジのように隣の歯を削る必要がありません。

注意点

健康状態の確認: インプラント治療が可能かどうかは、全身の健康状態や顎骨の量によります。

費用: インプラントは高額ですが、長期的に見れば経済的です。

ケア: インプラントも日々のブラッシングやフロス、定期的な歯科検診が必要です。

歯科インプラントは、失った歯を補うための優れた方法ですが、具体的な治療計画については専門の歯科医と相談することをお勧めします。

歯科衛生士 小井土

頬杖と寝相と歯並び

男女を問わず、歯並びが美しい人は好印象を持たれやすいし、歯を見せることに抵抗もないですから、
大きく口を開けて笑うので笑顔も素敵・・。
そんな気がしませんか。
自由診療であっても、矯正歯科に通う大人も増えていると聞きます。
美しいことに越したことはない歯並びですが、何気ない姿勢やくせで自ら歯並びを悪くしてしまうことも少なくありません。


例えば、頬杖です。
頬杖をつくと、体重の10%の重さがあると言われる頭を一点で支えていることになります。
歯は、そんなに強くない力がかかっただけても動いてしまいます。アゴなどに 50gの力が1時間加われ
ば、骨が変形したり、歯が動く
ことがあると言われています。
頬杖の手が当たっている部分の歯が舌側に入り込んで、頭の重さで歯列が内側に傾いてしまいます。

寝相はどうでしょう。
横向き寝の癖のある方の場合、頭の重みが下側になっている方の顔にかかります。その結果、下側になる顔やあごの成長が妨げられて、顔のゆがみにつながり、歯並びにも影響を及ぼすことがあります。
とくにお子さんの場合、アゴの成長期で、かつ永久歯へ生え替わる時期ということもあり、歯並びが悪くなってしまう例が多くみられます。


うつぶせ寝の場合も、左右どちらか下側になっている方に同様の影響が出ます。また、うつぶせ寝は鼻で呼吸しづらいため口呼吸になりやすく、それが原因で出っ歯になる可能性もあります。

このように無意識にしていることで、実は自分の体に害を及ぼしている習慣や癖もことを「態癖」といいます。
態癖には、口に関係するものだけでも、頬材、横向き寝、うつぶせ寝、肘枕、指しゃぶり、片噛み、唇の巻き込み、口呼吸、食いしばり、などいろいろあります。
態癖は本人は自覚していないことも多いので、周りの人の気づきや適切な声かけが必要です。

災害時の口腔ケア

こんにちは、学芸大学の歯医者 碑文谷さくら通り歯科 院長の太田です。

今回は災害時の口腔ケアについて書いていきます。

災害はいつどこで起こるかわかりません。地震、津波、台風や豪雨による風水害といった自然災害のほ
か、火災や大規模事故など、大きな災害が起きたときには、避難所生活を送らなければならないこともあ
ります。
避難することで直接の命の危険からは身を守ることができますが、避難生活が長期化すると、健康を害する方が出てきます。その時大切になってくるのが、口腔ケアです。
阪神淡路大震災では、震災関連死のうち約4分の1の方の死因が肺炎と報告されています。



また、東日本大震災の時には、「歯・口・入れ歯の清掃がおろそかになり、特に高齢者では、誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症を引き起こしやすくなる」との厚生労働省から注意喚起がありました。
災害時には、水や口腔ケア用品の不足や、入れ歯を外したり歯磨きができる場所の確保等が難しい、などの理由で、口腔ケアは後回しになりがちです。
しかし口腔ケアを行って清潔に保つことで、風邪やインフルエンザ、肺炎の予防になりますし、加えて、支援物資のお菓子がいつでも食べられる避難所では、子どものむし歯が増えたり、歯周病が悪化して糖尿病の悪化を招いたという報告もあるので、口腔ケアは欠かせません。
水や口腔ケア用品の不足する避難所では、口腔ケアにも工夫が必要です。

●歯ブラシがないときは、
・食後に 30ml くらいの水やお茶でしっかりとうがいをする、
・濡らして固く絞ったタオル、ウェットティッシュなどで、歯の表面をこすってできるだけ汚れを落と
す、などに取り組みましょう。

●水が不足しているときの歯みがきの方法は、
・約30mlの水を用意 -> 水で歯ブラシをぬらして歯みがき -> 合い間にハブラシの汚れをティッシュでふ
きとる -> コップの水を少しずつお口に含み、2~3回にわけて、すすぐ、という手順になります。

●唾液を出すことも効果があります。
・歯ブラシで口を刺激すると唾液で湿ってくるので、その水分で汚れを落とす、
・唾液腺をマッサージして(耳の下、あごの下、ほほをさすったり、揉んだり、押したりして刺激する)唾液をたくさん出す、
・ガムを噛んで唾液を出す、などの方法があります。

●歯みがき剤の使用はうがいの回数が増えるので控えましょう。
液体歯みがきや洗口剤があれば、水の代わりとなります(すすぎは不要)。
日ごろの備えとして、防災グッズのなかに、歯ブラシなど口腔ケア用品を入れておくことをお奨めしま
す。

碑文谷さくら通り歯科 

院長 太田 彰人

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