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乳歯の短い人生 2 -乳歯が永久歯に生え変わるまで-

 乳歯は妊娠6週目位からお母さんのお腹のなかで「歯胚」として生まれて、その人生をスタートさせます。

 生後6か月くらいから実際に生え始め、3歳くらいまでに全部で20本の歯が生えそろうまで、3年超かけています。

 そして12~13歳くらいで永久歯に生え変わってしまうまでの短い間に、永久歯がきれいに生えるようガイド役となり、また自ら磨り減ることで顎の形成を助ける、など重要な役割を果たし、儚くも充実した人生を送っています。

 12~13歳くらいで永久歯に生え変わるまでの時期や順番は個人差がありますが、まず生え変わるのは下の前歯で、続いて上の前歯が生え変わっていきます。それが5歳半くらいです。

同じころ、生え変わりではない歯で、六歳臼歯と言われる第一大臼歯も乳歯の奥に生え始めます。

 第一大臼歯は永久歯のなかで一番溝も深く、形も立派で一番大きく、かみ砕く力も最大といわれています。また、かみ合わせの中心となり、歯ならびの基礎となる重要な歯です。正面から6番目の歯です。

 一方で、全貌が見えてくるまでに時間がかかるので、むし歯になりやすい歯でもあります。奥にあるので生え始めは特に見えにくく、磨きにくいのでむし歯にならないよう気を付けましょう。

 上下4本の前歯が生え変わったあと、第一大臼歯との間の犬歯とその奥の小臼歯が生え変わってきます。上の歯の場合、小臼歯→犬歯、下の歯は犬歯→小臼歯の順番となることが多いようです。上の歯では、あとから生える犬歯が出てくるときに十分なスペースがないと八重歯になることがあるなど、生える順番と歯並びは密接に関係しています。

 その後、12歳ころまでに一番奥の第二大臼歯が生えてきて、全ての永久歯が揃います(親知らずを除いて)。

 乳歯が抜けそうになってきたとき、最初グラグラしてきても、無理やり取る必要はありません。徐々に大きくグラグラするようになって自然に抜けます。 舌で痛くない程度に前後左右に揺らしてみるのは構いません。

 乳歯は自然に生え変わるものではありますが、何らかの原因でうまく生え変わらない場合もあります。以下のような場合は、歯科医院に相談したほうが良いかもしれません。

  • 乳歯がしっかりくっついていて痛くて取れない
  • 左右対称に生えかわらない(片側は抜けたのに反対側の同じ位置の歯が抜けそうな気配がない
  • 乳歯の下ではなく、違う位置に永久歯が生えてきた
  • むし歯の乳歯が抜けずに残った

 乳歯を無理やり抜いたり、逆に永久歯が生えてきているのに残ってしまったり、ということになると歯 並びやかみ合わせに影響します。 自然の成り行きに任せることが基本ですが、上記のようなケースには多少注意が必要となります。

乳歯の短い人生 1

 乳歯はヒトの一生や、永久歯の生えている年数と比べるととても短命です。しかし永久歯の健全な発達や歯並びなどに大きく影響するなど、その役割はとても重要です。乳歯の一生とはどのようなものでしょうか。

 ヒトの場合、生後6か月ほど経つと乳歯が生え始めますが、その準備はお母さんのお腹のなかにいるときから始まっています。

 乳歯の芽ともいえる「歯胚」が最初にでき始めるのは妊娠6週目くらいからで、妊娠2~3か月にはすべての歯胚が作られます。

 そして4~6ヶ月ころには、石灰化が始まりほぼ準備OKといった状態になっています。

 生まれてから6か月ほどで乳歯が生え始めます。一般的にはまず乳中切歯と呼ばれる下の前歯が生えてきます。

 乳歯は全部で上下20本となりますが、乳中切歯から奥に向かって、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯と並んでいて、2歳半から3歳くらいまでに生えそろいます。

 乳歯の特徴は軟らかさで、エナメル質や象牙質が永久歯に比べて、半分程度の厚みしかありません。再石灰化の速度も遅く、加えて食べかすがたまりやすい、歯磨きも十分にできないことなどから、むし歯になりやすいと言われています。

 乳歯といえども、仕上げ磨きを習慣化してかつ丁寧に、さらにフッ素塗布をするなど予防に力を入れてあげましょう。

 軟らかいという特徴はむし歯になりやすい反面、アゴの形成においてはその軟らかさが重要な役割を果たします。アゴの成長に合わせて歯がすり減って、程よいかみ合わせに調節し、アゴの形を自然なものにしてくれます。

 乳歯の段階で歯並びが悪いということはまずありません。遺伝子に生える位置の情報が書き込まれているからです。

 永久歯は妊娠中の段階から乳歯の下に作られていて、やがて、その乳歯の根を道しるべにして永久歯が生えて来るという仕組みになっています。

 乳歯のむし歯がひどくなれば、乳歯の下にいる永久歯のエナメル質や象牙質に影響が出るかもしれません。

 さらに乳歯を抜歯してしまうようなことになると、道しるべを失った永久歯があらぬ方向に育っていくこともあり得ます。

 永久歯が健康にきれいに並んで生えるためには、乳歯はとても重要なのです。

⼊れ⻭とお⼝の乾燥

 ⼊れ⻭(義⻭)を使っていて「⼊れ⻭が合わない」「すぐ外れる」といった悩みをお抱えの⽅も多いようです。
顎の変化などから⼊れ⻭の形態や、かみ合わせに問題があることも多いですが、お⼝の乾燥が原因であることも多くあります。お⼝の乾燥を補うのに、重要な働きをしている唾液の減少が⾒られるのです。

 唾液はお⼝のなかで粘膜や⻭を守る役割や⾷べ物を摂りやすくする役割などを果たしていますが、⼊れ⻭にとっても重要な役割を担っています。

 例えば総⼊れ⻭の場合、⻭ぐきに義⻭が密着するのに、あいだに⽔分が⽋かせません。

 唾液のネバネバが緩衝材かつ接着剤として機能しています。何らかの理由で唾液の量が減ってしまうと⼊れ⻭に冒頭のような不具合が起きてきます。

 唾液の量は⾃律神経によって制御されているので、我々の意志ではコントロールできません。年齢や時間帯、緊張度合いなどによって変わってきます。

 そして平常時から⼝の乾燥が起きているのであれば、⼝腔乾燥症(ドライマウス)の可能性があります。

以下のような症状はないでしょうか。

  • ⾆の下に唾液が溜まっていない
  • ⾆の上に唾液がなく乾いている
  • 唾液が泡⽴っている、ネバネバしている
  • お⼝のなかの粘膜がツルツルしている
  • ⽔分摂取量や尿量の減少(脱⽔が疑われる時)

 ドライマウスの原因はさまざまです。多いのは加齢によるもので、噛む⼒が弱くなり唾液の分泌が減っていることが考えられます。

 ほかにもストレス、糖尿病・シェーグレン症候群(⾃⼰免疫疾患の1つ)・エイズ・パーキンソン病などの病気、⾎圧降下剤・抗うつ病薬・利尿薬・抗アレルギー薬・鎮痛薬など薬の副作⽤、などが挙げられています。

お⼝が乾燥気味でも⼊れ⻭を快適に使うには、⼊れ⻭とお⼝のなか両⽅に潤いを与えることです。 ⼊れ⻭を濡らしてから装着するようにし、お⼝の⽅はうがいをして、さらに保湿剤の塗布も効果的です。

 ⽇々のケアも⼤切です。お⼝のなかの清潔を保ち、⽔分補給に加え、うがいの回数を増やしてみましょう。⼈⼯唾液や保湿ジェルなど、⼝の中の乾きを和らげる製品なども活⽤します。 「⾆の突出を繰り返す」「上下左右に動かす」など、⾆のストレッチといった⼝腔体操や唾液腺マッサージで、唾液腺を刺激します。

 よく話すこと、歌を歌うなども、⾆と頬の筋⾁を動かすので、唾液の分泌を促進します。

 加齢とともにからだやお⼝の悩みが増えていくのはある程度仕⽅ありませんが、ケアを適切に⾏うことで少しでも悩みを和らげたいものです。

自費の価値

こんにちは学芸大学の歯医者、碑文谷さくら通り歯科、歯科衛生士のⓂ️です。

本日は歯科衛士に25年の経験から自費治療の価値について書かせていただきます。

患者さんに自費治療をすすめる際、「高いですね」と言われることがあります。確かにコストのかからない保険診療に比べたら、その場での負担は少なくてすむと思います。

しかし、保険診療には材質の限界があり、「劣化」が生じてきます。しっかりブラッシングしている方でも、金属の「劣化」は徐々にすすむので、そこから虫歯→詰め物とれる→痛み→再治療を繰り返し大切な歯の一本の寿命を縮めかねません‥。

100%そうなるとは限りませんが保険診療だと可能性は高くなります。

再治療で、また歯科医院通いで患者さんの大切なお時間、お金を繰り返し費やしてしまうよりもトータル的にはその時は高いと思うかもしれませんが、自費治療は少なからず保険診療より虫歯になりにくくなっていますので、患者さんの満足度は高く、「あの時の選択間違ってなかった」と思えるのかも知れません。

碑文谷さくら通り歯科 歯科衛生士M

 

保険診療と自由診療

 歯科医院に行く際に、「腕は確かか」、「痛くされないか」という不安とともに、もうひとつ考えるのは「高くないか」と言うことではないでしょうか。

 そして、治療費について患者さんが高いと感じるのは、保険が適用されない治療=自由診療となったときが少なくないようです。保険診療での患者さんの負担は、費用の何割かの一部負担金だけであるのに対し、自由診療は、全額自己負担なうえ、費用も医院が自由に設定できるので、かなりの差があるからです。

 一般には、「通常必要とする治療は全て保険でできる」というのが建前です。しかし、「保険でできる」といっても、材料の耐久性や審美性、高度な技術の治療など、その「質」を考えたとき、患者さんの満足の行く治療が、必ずしも保険の範囲内ではできないことがあります。また、日進月歩の医学・医術の進歩の中で、新しく開発された治療法が、保険に適用されるまで、ある程度年月がかかることもあります。これらの治療が自由診療です。

 歯科治療では、セラミックを使ったインレーやクラウン、ポーセレン(陶材)をはったクラウン、奥歯 の貴金属クラウン、ブリッジの一部、金属床義歯、アタッチメント義歯、インプラント、歯列矯正などに ついては、現在、保険の適用外です。 その他の審美的な治療の多くや、むし歯のリスク検査(唾液の量や 口腔内細菌の検査)なども適用外です。

 保険診療と自由診療をめぐっては、いくつかの課題もあります。

 一つは保険の適用範囲です。医療保険制度は、社会に必要な優れた制度ですが、その運用や考え方は、現在の歯科医療の実態に即していない部分も出てきています。

 現在の歯科治療で重要とされるリスクコントロールなどの予防措置的な治療は、「悪いところを治す」あるいは「悪くなったら治す」と言う考え方が中心である医療保険制度では、適用外であるのはその一例です(歯石除去など一部保険がきくようになったものもあります)。

 もう一つは、制度の仕組みからくる弊害です。患者さんは、保険料を払っているのだから「保険を受ける権利」があります。その権利を損ねると言う理由で、保険医は強く自費診療をすすめたり、保険診療の欠点を指摘したりすることは原則として許されていません。このことは、合理的なことですが、患者さんへの充分な説明をしにくくしている面があります。

 また、歯科医療の分野では、審美的な治療も多いせいか、一般の医療に比べて、保険でできない診療行為が多くなっているという一面もあります。

 このような状況の中で、多くの歯科医師は、患者さんの満足いただける治療内容と経済的負担との兼ね合いから、患者さんの希望も聞きながら、最適な治療を決めて、治療を進めていきます。 治療を受ける側も、事前に自分の希望を伝え、治療法の選択肢やその費用もよく聞いて、理解納得した上で判断し、治療を受けることが、内容的にも費用的にも満足できる治療を受ける為に大切なことなのです。

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